麻生太郎の発言 (財政金融委員会)
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○国務大臣(麻生太郎君) 今総裁の言われたのが基本なんですけれども、何だか貿易立国という頭がまだ残っているのがいっぱいいるんじゃないですか、世の中。
今、貿易黒字なんて何ぼのもんです。それよりGNIの方がよっぽどでかいでしょう。グロス・ナショナル・インカムという、いわゆる所得収支の方がでかいわけですよ。何のおかげで、円高のおかげでしょうが。収支がでかいんですから、こっちの方は。GDP、輸出ばんばんやったって、安くなったというけど、円がその分安くなったことでそれだけ利益が減るって先ほどの話ですから。そういった意味では、金融立国みたいな形で貿易立国なんて話じゃなくなって、GDPからGNIに替わっているという感覚が、記事書いているいわゆる人たちは全く欠落しているように僕には見えますね、話していて。
GNI、まあ当時はGNIなんて言葉はありませんでしたけれども、少なくとも、どうでしょう、リーマン・ブラザーズが一九八五年の九月、ああ、プラザ合意が一九八五年の九月ですかね、あれ。あのときに円が二百四十何円から百二十円まで一年ぐらいでどおんと円が暴騰したのを円高不況と書いたじゃないですか、あのとき、新聞というのは。実際は円高大好況になったんじゃないんですか、デフレになって。
あのときにもう一回覚えたんだからと思いますけれども、あれによって各日本の企業は、世界に出ていったら日本は倍の金持ちになっていますから、じゃんじゃんじゃんじゃんMアンドAだ、工場買って日本の生産拠点を移した。それが日本のGNIの始まりだと思いますけど、その分だけ海外へ拠点が移りましたから、日本の企業においては国内生産より海外でつくった方が安くてもうかるということになって、国内はなっていったというのは、デフレにおっこっていく次の段階なんじゃないんですかね。
僕には歴史的にはそういう流れになっていると思いますから、いいところ、円が安くなる、どっちがどういいかというのはその企業によって、戦略によって違いますけれども、今そこそこ、百円台で大体ずうっとこの八年間ぐらい来ておりますので、少なくとも為替の話等々をこのところ、アメリカの財務大臣と話をしたことはこの数年間一度もありませんから、そういった意味では、かつてみたいに上がったり下がったりするときよりはよほど安定している今の方というのは、日銀の金融政策であり、財務政策がそこそこ折り合っているところなのかなとは思っていますけれども、いずれにしても、円が安くなりゃガソリンの値段は上がりますし、いろんな形で私どもとしてはそこらのバランスをよく見ておかないかぬところだと思っております。