西澤淳の発言 (資源エネルギーに関する調査会)
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○参考人(西澤淳君) お答え申し上げます。
非常に難しい問題ですが、先ほど少し触れましたように、やはり本当に安定供給ということを考えるのであれば、スポットの比率を高め過ぎるのは少しリスクがあるかなというふうには思います。
長期契約、元々LNGって一〇〇%長期契約で日本に入ってきたんですね。ただ、マーケットがかなり大きくなってきたり、長期契約で固定化されると、もう必ずそのLNGを引き取らなければならない。したがって、ガスの発電を下げたり上げたりするそのフレキシビリティーが失われるという問題もあります。そういった観点もあって、徐々にスポットを増やすような方針を、日本の電力会社さん、ガス会社さん、政府も取ってきた。これはこれで間違っていないと思うんですが、やはりスポットの需要を増やし過ぎると安定供給を損なうリスクがありますので、長期契約をサプライヤーと結ぶということが重要であるというのが一点。
ただ、長期契約を結んだときに、大体長期契約というのは、普通原油価格にリンクされるわけです。したがって、原油価格が上がると値段も上がると。スポット価格が安いときは、みんなスポット増やせばよかったなと思うわけですし、政治家の先生方も何でスポットないんだとおっしゃるわけですね。ただ、価格は上がったり下がったりいたしますし、それから、長期契約でも価格をなるべく固定化する、つまり、原油価格の変動のリスクをなるべく抑えるという形を契約形態に盛り込んでいくということが実際重要であると思います。
なかなかLNGの長期契約がないと、LNGの投資決定ってなかなか進まないんですね。要するに、大量のお金を、資本を必要としますので、ファイナンスを組まなければいけない。そのためにはキャッシュフローの裏付けがなければいけない。小さなスポットマーケットに依拠しているとキャッシュフローが下振れしたときのリスクがありますから、銀行はなかなかお金を貸してくれない。
したがって、原油価格の方がより安定感があるんですが、ただ、固定価格のようなメカニズムを入れ込んでいくということでそのファイナンスの面での問題も解決できると思いますので、そういった長期契約をつくるということに少し力を注いでいくのが必要かなというふうに思います。