松下和夫の発言 (資源エネルギーに関する調査会)
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○参考人(松下和夫君) ありがとうございました。
今の先生の御指摘は大変重要なポイントであるかと思います。温暖化対策でCO2を減らすことは大変重要ですが、CO2を減らすことだけが目的ではないわけでありまして、目的は、やはり私たちの、人類のですね、安全で安心で豊かな生活をどうやって維持していくかと、それを将来にわたって続けられるかということであろうと思います。
そういった考え方は従来から提唱されていまして、国連でも採択されている持続可能な発展という考え方であります。これはいろんな解釈があるわけですが、一つの定義として引用されている、よく引用されるものが、ハーマン・デイリーという人が出しているハーマン・デイリーの三つの原則があります。
それは、資源を二つに分けまして、再生可能な資源と再生可能でない資源、再生可能な資源は、例えば水であるとか森林であるとか、それを繰り返し使えるものですね、再生可能な資源については再生できる範囲内で使おうと、それから、再生ができない、例えば石炭であるとか鉄鉱石であるとかそういったものは、できるだけそれに代わる、代替できるものができる範囲内で使っていこうと。ですから、化石燃料を使って電力をつくっている場合には、できるだけ早く化石燃料ではない再生可能なエネルギーで電力を使うようにしていくと、そういった原則であります。そういった原則を、すぐにはなかなか難しいわけでありますが、そういった原則を念頭に置いてこれから環境政策全体を考えていく、あるいは資源政策全体を考えていくべきであろうと思います。
したがって、政府の方でも提唱されているように、気候変動対策と循環型経済、リサイクル、リユース、循環型経済と、それから自然共生と、それを三位一体として取り組んでいくべきだと思います。
それから、個々の対策がどの程度効果があるか、CO2削減効果があるか。例えば、電気自動車とハイブリッド車がどちらがいいのかとか、そういったことは、学問的に言われていることは、いわゆるライフサイクルアセスメントといいますか、製造から使用、それから廃棄、全体を通してどれだけ環境にインパクトがあるかということを、やはり客観的にきちんとデータに基づいて評価をしていくことが必要ではないかと思います。
以上です。ありがとうございました。