資源エネルギーに関する調査会
○参考人(松下和夫君) 電力多消費産業、そしてCO2をたくさん出す産業として、典型的には鉄鋼業があります。 鉄鋼業は、基本的にはコークスを燃やすということでCO2が出てしまうわけですが、現在、鉄鋼関係の会社もできるだけCO2を減らすべく、いろいろな対策を取ろうとしています。一つは、電炉といいますか、要するにリサイクルした鉄鋼を原料として鉄鋼を造ると、それによって相当程度CO2が排出が減る、減らせることができます。それからもう一つは、
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発言数 33件
初発言日: 1994-06-21 / 最新発言日: 2021-04-21 / 1 ページ目 / 全体 2ページ
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○参考人(松下和夫君) 電力多消費産業、そしてCO2をたくさん出す産業として、典型的には鉄鋼業があります。 鉄鋼業は、基本的にはコークスを燃やすということでCO2が出てしまうわけですが、現在、鉄鋼関係の会社もできるだけCO2を減らすべく、いろいろな対策を取ろうとしています。一つは、電炉といいますか、要するにリサイクルした鉄鋼を原料として鉄鋼を造ると、それによって相当程度CO2が排出が減る、減らせることができます。それからもう一つは、
○参考人(松下和夫君) 京都大学の松下と申します。本日は、このような機会にお呼びいただきまして、ありがとうございました。 私の方からは、二〇五〇年温室効果ガスネットゼロの課題は何かというテーマで報告をいたします。構成はこのようになっております。(資料映写) 最初に、気候変動とコロナウイルスについて考えてみます。 いずれの問題も人類の生存に関わり、国際社会が協調して取り組むべき重要問題であります。そして、経済のグローバリゼーシ
○参考人(松下和夫君) ありがとうございます。 今先生御指摘あったとおり、今、日本でも、例えば農業の現場で温暖化の影響というのが非常に顕在化しております。日本は先進国で比較的対応が進んでいるというふうに考えられているわけですが、国際的な評価によると、実は日本は温暖化の影響を最も受けている国の一つです。台風の被害であるとか、あるいは洪水とかですね、それから今言われた熱中症、そういった問題も大きくなってきています。 それで、今日、私
○参考人(松下和夫君) ありがとうございました。 今先生御指摘があった、日本は、かつては太陽光パネルでももう世界の有数のメーカーがありましたし、それから現在でも、例えば自動車のハイブリッド化であるとか、先進を走ってきたわけであります。風力発電の技術もかつては高いものがありました。それで、結果的に、現状ではそういった分野で、いろんな分野で世界のトップランナーと言えなくなってきているというのが残念な現状だと思います。 これはなかなか
○参考人(松下和夫君) ありがとうございます。 私の報告でも説明いたしましたが、EUはある意味で環境対策に熱心だという評価をされていますが、一方で、それを通じて言わば国際的なルール作り、EUが作ったルールを、あるいは基準を世界標準とすると、そういった戦略が見えるように思います。 とりわけ、最近でいいますと、今日紹介しましたタクソノミーといいますか、投資における環境配慮がどの程度されているか、環境にとって良い投資かどうか、それをE
○参考人(松下和夫君) ありがとうございました。 これは非常に重要な議論でありまして、まさに、恐らく二〇三〇年の目標は、恐らくここ、気候サミット、アメリカが主導する気候サミットを一つのメルクマールとして政府としても決められるということですので、決まってくると思いますが、一つの、何といいますか基準として、世界の気候変動に関する科学者がつくっているIPCC、気候変動に関する政府間パネルという組織がありますが、そこが出している報告書によれ
○参考人(松下和夫君) ありがとうございました。 今の先生の御指摘は大変重要なポイントであるかと思います。温暖化対策でCO2を減らすことは大変重要ですが、CO2を減らすことだけが目的ではないわけでありまして、目的は、やはり私たちの、人類のですね、安全で安心で豊かな生活をどうやって維持していくかと、それを将来にわたって続けられるかということであろうと思います。 そういった考え方は従来から提唱されていまして、国連でも採択されている持
○参考人(松下和夫君) ありがとうございます。 今御指摘されたことは非常に重要だと思います。グリーンリカバリーといった場合に、やはり地域ごとに、その地域の状況に応じて地域の資源を生かし、人材を生かし、技術を生かして、例えばある再エネ事業を起こすということが大変重要だと思います。 一般的には、委員御指摘いただいたように、石炭火力であるとか原発といった大規模の集中型の電源と比べて、太陽光、風力等の小規模分散型の電源の方が雇用をつくる
○参考人(松下和夫君) ありがとうございます。 ちょっと今、質問を十分にフォローしていなかったわけでありますが……
○参考人(松下和夫君) ありがとうございます。失礼いたしました。 山添先生御指摘のとおり、世界は今、SDGsというのをそれぞれの国が合意して進めようとしていますが、十七の目標がありますが、それはそれぞれ個別に存在するものでなくて、全体として、パッケージとして進めていくべきものだと。 ただし、誰も取り残さないということが全体のテーマでありますが、言わば人々の基本的な人権を向上、人権の条件を確保しながら、一方で、地球の限界といいます
○参考人(松下和夫君) ありがとうございました。 第一点の、日本に豊富に存在する森林を活用してそれをカーボンネガティブにつなげていくということは、大変大事な考え方だと思います。 まきストーブを活用することによって実際にCO2削減につながるというようなことも多分言えると思いますが、問題は、恐らくそういうのが社会的なシステムとして十分に広げていくことができるかどうかであると思います。いわゆるバイオマスエネルギーを使って発電をするとか
○参考人(松下和夫君) ありがとうございます。 二人の参考人の意見とダブるところはありますが、基本的には調整力の問題については、一つは、従来やってきた揚水発電であるとか、あるいはガス火力等を使うというのが一つあります。それから二点目としては、現在これまで取られている送電網を更に強化して、地域間における融通を強化することによってかなりの程度をカバーできると思います。それから三点目としては、電力、天候の近未来の予測能力が大変上がってきて
○参考人(松下和夫君) ありがとうございます。 まず最初に、メガソーラー等による地域の自然環境の破壊であったり、あるいは地元住民との紛争の問題でありますが、これについては、やはりきちんとした土地利用計画をあらかじめ作っておくことであるとか、あるいは現行のアセスメント制度を適切に運用していくということが必要であろうと思います。 そして、自治体によっては、いわゆる地域再生、地域環境権に関する条例であるとか、あるいは自然エネルギーに関
○参考人(松下和夫君) 京都大学の松下でございます。よろしくお願いいたします。 私の方からは気候安全保障の意味を考えるというテーマで、現在の世界の議論の動向を紹介し、その上で私の考えを申し上げたいと思います。(資料映写) 先ほどの納家先生のお話と大変関連が深いわけですが、まず最初に人間の安全保障でございます。 人間の安全保障につきましては、冷戦崩壊後の一九九四年にUNDPの報告が出されています。ここでは国家の安全保障を補完す
○参考人(松下和夫君) 原子力の問題について御質問いただきまして、ありがとうございます。 私自身は原子力の専門家ではないんですが、地球温暖化対策という観点から考えると、原子力発電所は発電時においてCO2を出さない、そういった電源であると思います。しかしながら、先生御指摘のとおり、事故の問題であるとか安全性の問題、それから放射性廃棄物の問題、最終処分の問題ですね、そういった問題もありますし、それから、原子力が事故に遭った場合の、それを
○参考人(松下和夫君) 加藤先生の気候安全保障と軍事力の関係について、御質問ありがとうございました。 気候安全保障が、先ほど紹介しましたように二〇〇七年にイギリスの当時の外務大臣から提唱された背景は、恐らく、言われていることですが、当時アメリカはブッシュ政権で、国際的な気候変動問題に対する議論になかなか加わってくれなかったという背景がありまして、イギリス政府はいろんな形でアメリカに働きかけたわけですが、一つの方法としてアメリカが関心
○参考人(松下和夫君) 質問ありがとうございました。 テロ攻撃の要因として、広くは恐らく貧困問題とか宗教問題が根底にあるということは言われていることは承知していますが、それがどの程度具体的に関係があるのか、私自身十分に検討しておりませんので一般的な形でしかお答えができないと思います。ただ、やはりそういう貧困とか宗教対立をなくして、それから環境に対する対応をきちんとやることがテロを防ぐことの一つの、時間が掛かりますが、取組方であろうと
○参考人(松下和夫君) 藤田先生から御質問いただいた主観的、心理的要因が非常に大事だということはとても大事なことだと考えます。 私どもはどうしても、環境問題を物理的、社会的、経済的な現象としてとらえがちでありますが、そういう心理的なものであるとか主観的なものが非常に大事であります。 これは現在の、例えば昨年経済学賞を受賞したエレノア・オストロムという方がおられますが、この人は、地域における環境の管理、資源の管理を地域の人の参加に
○参考人(松下和夫君) 有志連合の考え方ですが、環境問題の分野で考えてみますと、先日開かれたCOP15でも国連という枠組みでは十分効果のある成果は出なかったわけですね。そうした中で、一つの考え方として、例えば主要排出国が集まって有志連合で排出行動を約束すると、そういうことはあり得ると思います。 これは、例えば過去においてEU、ヨーロッパで酸性雨問題が大変深刻になったときに、ヨーロッパ関係国ですぐには同意できないときに、いわゆる有志国
○参考人(松下和夫君) どうも御質問ありがとうございました。 人間の安全保障が出てきた背景は、先ほど報告させていただきましたが、冷戦崩壊後で、冷戦当時は国と国と東西対立、国家間の軍事的対立が非常な関心事だったわけですが、冷戦が崩壊したことによってその軍事対立に回されていた資源が人々の生活だとか開発に回されるという期待が持たれたわけですが、結果的には、先生御指摘のとおり各地で内乱であるとか地域紛争が起こって人々の生活自体が脅かされると