小林鷹之の発言 (科学技術・イノベーション推進特別委員会)
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○小林国務大臣 勝ち筋という言葉自体は、別にこれに特化したものではないというふうに理解しておりますけれども、私、別途、経済安全保障の担当大臣もやっておりますので、我が国の経済安全保障を進めるに当たっての大きな方向性、二つの概念を出させていただいて、一つは、脆弱性を解消していくという意味での自律性を獲得していくこと。もう一つは、日本の他国に対する、例えば技術の優位性というものを獲得し、それに磨きをかけて、国際社会にとって日本が不可欠となるような分野を戦略的に拡大していくこと、これを優位性、不可欠性というふうに言っています。
この量子とかAIというのは後者の概念に当たり得るものでございまして、量子、AIと言っているんですけれども、量子、AIとざっくり言っても、量子の中にも、量子コンピューターがあるし、センシングがあるし、暗号通信の話も、いろいろあるわけで、更にそれが細分化されていく。そこで本当にどこにその勝ち筋を見定めるのかというのは極めて難しいです。言葉では一言で言うんですけれども、これはどこの国にとっても極めて難しい。
なぜなら、今、日本がある分野で先端を走っていたとしても、先ほども出てきましたけれども、ちょっと気を抜いたら、例えば、五年後には抜かされているかもしれないし、世の中で陳腐化しているかもしれない。その時間軸もしっかりと踏まえながら、他国の情勢も踏まえながら、これはしっかりと見極めていく必要があるということなんです。柔軟に考えていく必要がある。
なかなか難しい作業ではあるんですけれども、量子、AIあるいはバイオ、これは、日本の統合イノベーション戦略にも位置づけられているし、中国の例えば製造二〇二五、あるいはアメリカにも技術戦略があるんですけれども、それぞれ見ても、どの国も、ここの分野についてはもうやらざるを得ないということで、莫大な投資をしてやっているので、日本としては勝負せざるを得ない。
じゃ、そのどこに張っていくかというところについては、これから、例えば、シンクタンク機能を強化していったりします。令和五年度にシンクタンクを立ち上げる予定ですけれども、それも最初、小さなところから始まるかもしれませんが、そういう勝ち筋を見定めるという極めて難しい作業と我が国は向き合わざるを得ない。
そういう思いを持ってやっていきたいと思いますし、別途、体系立って、これが、こことここで勝負というのが見えればいいですけれども、技術というのはそんな簡単なものでもないので、例えば、これから、もう既に始まっている経済安全保障重要技術育成プログラムとか次期SIPとか、そういう個別のプロジェクトを選定する過程においても、そうした勝ち筋がどこになり得るのかという意識を持って見定めていくということが重要だと考えています。