奈須野太の発言 (環境委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○奈須野政府参考人 お答え申し上げます。
 パリ協定では人為的な発生源による排出量と吸収源による除去量との間の均衡の達成を目指しており、これを踏まえれば、将来的には炭素吸収・除去価値のクレジット取引がグローバルに行われるということが想定されます。
 また、炭素中立に向けては、その取組が進む国、その取組が進んでいる事業者と、そうでない国、事業者との間で産業競争力、国際競争力の格差を是正する仕組みが必要になります。こういった仕組みとしていうと、排出量取引や炭素国境調整措置が想定されます。
 こうした長期的な視点、世界観に基づきまして、将来の排出量を調整する仕組みに向けた準備という観点も踏まえまして、経済産業省では、野心的な削減目標を掲げる企業が自主的に排出量の取引を行うGXリーグを二〇二三年度に本格稼働させるため、具体化に向けた検討を進めております。これまでに四百四十社の賛同をいただき、これは日本の排出量の四割をカバーするというものになっています。
 また、独自の吸収源に乏しい我が国としては、世界中のカーボンクレジットにアクセスできるようにすることが将来の国民生活を維持するためいずれ必要になります。そのため、カーボンクレジット市場の創設に向けた実証も開始したいというふうに考えています。
 炭素中立社会を実現するには、CO2の排出削減、吸収に係るコストを内部化していくカーボンプライシングを経済社会活動に取り入れることは不可避と考えております。
 今回の自主的かつ市場ベースでのカーボンプライシングであるGXリーグにおける取組の検討、それから、この進捗を踏まえた排出量取引や炭素税についての専門的、技術的な議論については、御指摘のとおり、この問題について知見を有する環境省ともよく連携しながら進めてまいりたいと考えております。

発言情報

speech_id: 120804006X00920220513_005

発言者: 奈須野太

speaker_id: 12630

日付: 2022-05-13

院: 衆議院

会議名: 環境委員会