青柳仁士の発言 (経済産業委員会)
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○青柳(仁)委員 まさに今、非常に鍵となる点をおっしゃっていたと思うんです。
経団連がこれを言うことは私も非常に重要だと思っておりまして、なぜならば、今大臣がおっしゃったとおりですが、経団連こそ、あるいは日本の大企業こそが人材の流動化を阻んでいるのではないかという気がしているからなんですね。終身雇用制度が最も定着しているのは当然大企業でありまして、こういった中で、また、日本の大企業はなかなか入るのが難しいですけれども、長く年数を勤めていると、退職金なんかも最後の方で一気に上がっていくというような仕組みになっておりまして、これはなかなか辞めづらい仕組みにもなっていると思うんですね。最近は途中退職を促すような企業も出てまいりましたけれども、一般的にはそうなっている。
ですから、こういった人材流動化の問題は、言うだけではなくて、そういった構造的な問題をしっかりと直していくこと、改革していくこと、また、経産省としても、そういったことをずっと言い続けていくことが非常に重要だと思っております。
また、スタートアップの方々にいろいろお話を聞いてみますと、大企業から来た人材というのがかなり今スタートアップの方にも流れているそうです。そういった方々というのは、非常に地頭がよくて、コミュニケーション能力も高くて、そして、その会社に行くと重宝されるようなんです。
ところが、スタートアップで求められているような、いわゆるアニマルスピリッツのような、とにかくここで成り上がってやるんだ、ここで、マーケットのないところで顧客を生み出して、そして新しいマーケットをつくっていってやるんだというような、そういうスピリッツがちょっと欠けていても、ある意味、非常に重宝されているというような状況があるようでして、そこが、私自身は、今経産省の方でも様々なスタートアップ支援をやっておられますけれども、なかなかユニコーンと言われるような成長するスタートアップが生まれてこないのは、そういったところにも問題がある、申し上げたとおり、人材の流動化にも問題があるんじゃないかと考えております。
いずれにしましても、そういったイノベーションを促していくこと、あるいは、それが、グリーン成長であるとかサステーナビリティーであるとか、そういった方向に向かって、働き方に関しても変わっていく。これはキャリア形成と言った方がいいのかもしれませんが、そういう人材の流動化も進んでいくことが、一つ、今、経団連の「。新成長戦略」と。この「。」というのは、どうも、これまでの成長戦略はここで一旦終わらせるという意味だそうですが、そういったことで、必要になってくるのではないかと思っております。
また、もう一点だけ、この新成長戦略の中で、非常に重要なことを言っていると思うのが、国際経済秩序の再構築ということが書かれています。ここには、自由貿易体制を拡大していくことが世界全体では望ましいと。
一方で、今、ウクライナの危機で見られるとおり、ロシアであるとか中国であるとか、その他懸念される各国からのサプライチェーンというのは、今後の我が国の経済安全保障を考えれば、なかなかこれは今後も続けていくのは難しいということだと思うんですが、こういった、新しい資本主義というふうに考えたときに、当然、この自由貿易体制の拡大、あるいはそれにある意味で反する経済安全保障というようなことも踏まえた上での議論を、新しい資本主義というのであれば、していかなければならないと思うんですが、その辺りについて大臣の御所見をお伺いできればと思います。