楊井人文の発言 (憲法審査会)
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○楊井参考人 現在、選挙等において公正な判断ができる状況になっているのかどうか。これは評価、いろいろな見方はあると思いますが、一つ、ファクトチェックの観点から申し上げますと、日本では、メディアが、選挙期間に自主規制が非常に強いと思います。
これは、もちろん、それぞれ平等に各政党の立場とかを報道する、そこを意識することは大事なんですけれども、選挙期間はファクトチェックをするとかえって不公平になるのではないかというふうな疑念を持たれて、自主規制してしまう、そういったメディアが多いんですね。特に放送局はそうです。
これは全く海外とは逆の現象です。海外では、どの民主国家でも、選挙において誤った言説、情報を野放しにするというのはメディアとして役割を果たしたことにならないので、選挙期間だからこそ、最もファクトチェックに力を入れているんですね。それは、アメリカ大統領選しかり、お隣の韓国大統領選挙、台湾の選挙、それぞれ、最も力を入れているのが選挙なんですね。
ですので、まず、選挙期間に自主規制をする必要はない、きちんと、事実に基づかない情報や発言があったものは、メディアがファクトチェックしてもそれは問題ではないということの意識がメディア側にも必要だと思いますし、皆さんもそれを御理解いただきたいと思うんですね。
それと、もう一つは、ファクトチェック、スピードが大事ということなんですけれども、政党の皆さん、政治家の皆さんの協力も必要です。いろいろと事実関係を問い合わせる。でも、皆さん、物すごく選挙期間中忙しいですよね。なかなか対応できないというのも分かるんですけれども、ファクトチェックというものは、当然、取材とか事実関係の確認なくしてできませんので、そういったものに御協力をいただきたい。
前回の選挙でも、FIJから各政党に、ファクトチェックについて協力をいただきたいという事前の申入れをしました。今回も改めてさせていただく予定ですけれども、迅速なファクトチェックができるように各政党にも是非御協力をいただきたい、こういうふうに思っております。