井林辰憲の発言 (財務金融委員会)
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○井林委員 ありがとうございます。
是非、早め早めの情報提供も含めて、やはり制度はどんどんどんどん改善してよくしていくというのが一番でございますので、御検討のほどをよろしくお願い申し上げたいと思います。
先ほど、私、政治の道に足を踏み出す前、国土交通省で働かせていただいたと申し上げましたが、そのときには土木系の技官として働かせていただきました。それは、私のふるさとにダムができて、その規模に圧倒されて、幼いながら、こんなすばらしい大きなものを是非私も自分の手で造ってみたいと子供ながらに思って、そうした希望を持って役所に入らせていただいたということでございます。
また、同時に、ダムができると、地域で幹線道路も整備されまして、実家から最寄りの駅まで三十分ぐらい車でかかったんですが、十分ぐらいで行けるようになりまして、ソフトクリームが家で食べられるというのはこういうことかというふうに思った記憶もございますし、あれは多分公共事業の額がピークの頃だと思いますけれども、十三世帯しかない私の集落に橋が、二本目もかけていただいて、大変みんなで明るくなった。これはいいかどうかは別にして、やはり住民としては明るい雰囲気になった。これは財務委員会で言っていいのかどうか分かりませんが、大変明るい気持ちになったということでございます。
そういう思いで国土交通省で働いているときに、私も今よくお話を伺っている上司から、建設現場では、希望しても高校や大学に様々な事情で進学できない人たちが多く汗水垂らして働いている、そういう人たちが真面目に働いたら、希望すれば、結婚して子供を産んで、そしてその子供に望む進学をさせてあげられて、そして、仕事を終えたときに、小さくても一軒の家は残り、質素でも十分な年金が残る、そういう業界をつくらなきゃいけないんだと伺ったことを思い出しております。
もちろん結婚とか出産を強要するわけではございませんが、そういう社会をつくっていくべきだという意味でございます。この考え方に私は強く共鳴をしますし、今では、建設業界だけではなくて、様々な分野でそうした取組が必要だというふうに考えております。
そうした点を考えますと、公共事業の現場は総合評価落札方式が非常に幅広くなっておりますので、賃上げ評価をすることはすばらしいことでありますし、また、近年、設計単価も上げていただいております。これは、国土交通省が行っていますが、財務省とも協議を行っているというものでございます。
ただ、所得というのは単価と労働量の掛け算でございますので、単価を上げても、事業量のベースになる労働量が増えないと給与全体が上がってまいりません。
それは、結局最後は、予算総額にも強い影響を受けるということになります。そう考えますと、令和三年と四年を比べますと、当初予算がほぼ同一額。しかし、現実的には、補正予算の額も見ると、令和二年度の三次補正予算と令和三年の補正予算を含めると、やはり令和三年の公共事業執行額に比べて令和四年度の公共事業予算執行額が減少するのではないかということが容易に想像できるところでございます。
これでどうやって所得を増やしていくのか。しかも、資源価格の高騰で鋼材やアスファルトなどの資材単価も上昇しておりまして、人件費に回せるゆとりも減りつつあるという状況でございます。
これは、役所に答弁を求めると、ICT施工とかで生産性向上なんということを言うかもしれませんが、現場では、本当に私たちが給料、所得を上げたいのは、ICT施工とかでさえ及ばないような小さな現場でございます。
鈴木大臣には、この分野でも、党で、私もいろんな分野で御指導をいただいております。今回の制度をより現場で実のあるようなものにしようとすると、知恵を絞っている発注者の皆さん、そして期待して汗水垂らして現場で働いている方々に向けて、こうした予算の総額も含めた将来のビジョンを、是非、この分野に精通している鈴木大臣からメッセージをいただきたいと思いますので、よろしくお願いします。