野田佳彦の発言 (財務金融委員会)

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○野田(佳)委員 立憲民主党の野田佳彦でございます。
 質問に入る前に、先ほど井上貴博委員が、二月十五日の私の財金の質問に触れていただいて、そのとき、G20の財務大臣・中央銀行総裁会議に大臣は出るべきだという主張をしたことに対して御賛同いただいて、大事な国際会議は与野党協力して大臣が出るようにしましょう、そういう確認をされました。全くそのとおりなんですが、この間質問したときは、野党は待っていたんですよ、要請が来ることを。来たらオーケーだったんです。だけれども、与党内の調整ができなくて、多分、大臣は行きたかったんですよ、行けなかったわけなので、よく与党内調整をやっていただきたいということをまず申し上げておきたいというふうに思います。野党は基本的にオーケーで、邪魔しようと思っていませんから。ということでございます。
 その上で質問に入りますけれども、黒田総裁に来ていただいております。私も、先ほどの櫻井委員と同じように、六月六日の講演の、家計の値上げ許容度も高まってきているという発言は、一部修正とか謝罪じゃなくて撤回してほしい、そういう思いで質問しようと思っていたら、撤回しちゃいました、さっき。
 ですから、少し観点を変えて質問したいと思うんですけれども、たまたまなんですけれども、六月の「金融ジャーナル」は読まれましたか、総裁。読んでいらっしゃらない。
 総裁があの調査研究を使った、いわゆる値上げの許容度も高まっていると言った、東京大学の大学院の渡辺努先生が一文書いているんですよ。異次元の金融緩和から十年、これからの日銀という趣旨で書いているやつなんですが、非常に分かりやすい文章で、今、日銀が直面しているのは、急性のインフレという病と慢性のデフレという病、両方を克服しなければいけないんだけれども、まずは慢性のデフレとの戦いに力点を置いているんだ、アメリカのように急性のインフレとの戦いならば利上げをしたりとかということが可能なんだけれども、慢性のデフレとの戦いが大事なんだという意味で、日銀に親近感を持って、理解度を示している論文でありました。
 そのときに、先ほど話題になっている調査の、要は値上げの容認の話が出ているんですわ。要は、インフレ予想が高い場合は、ずっと同じ店に通っていても、値上げしたと分かったら、ほかに行かないんだ、ほかの店も高いだろう、高くなっているから。インフレ予想が低ければ、ほかの店へ行けば安いかもしれないと思って行っちゃうんだと。そういう傾向を調べた調査結果をやっているんですが、これは、表現は、家計の値上げ容認度ではないんですね、許容度じゃないんですよ。どんな表現で先生が書いていらっしゃるかというと、値上げに対する耐性です、耐性。
 許容度と耐性は違いますよ。耐性、耐えるということは、これは言葉で当てはまっていて、だんだん値が上がってきたことによって、買物に行く回数を減らそうとか量を減らそうとして、現実に立ち向かってこらえることが耐性ですよ。そういう耐性が高くなってきているという研究を示されていました。それをあえて許容度と言ってしまうのは、私は、これは、誤解を生むどころではなくて、その研究の意味を履き違え過ぎていると思いますが、いかがでしょう。

発言情報

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発言者: 野田佳彦

speaker_id: 5804

日付: 2022-06-08

院: 衆議院

会議名: 財務金融委員会