福田昭夫の発言 (地方創生に関する特別委員会)
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○福田(昭)委員 なかなか東京一極集中を是正するのは容易じゃないんですよね、実は、本当のところは。
私がお世話になっておりました、元東京都の政策審議室長で、その後作家となっております童門冬二先生というのがいるんですよ。童門先生が何と言っているかというと、東京は江戸時代から人を食う町だと言うんですよ、人を食う町だと。つまり、北関東三県あたりから、江戸時代、江戸へ出てきて、みんな働いて、結婚もできずに、家庭も持てずに、働きずくめで亡くなってしまう、そういう、まさに江戸時代から東京は人を食う町だと。
それが今も、実は直っていないんです。直っていないんですよ。東京都の出生率を見れば分かるように、一・〇前後です。ですから、家庭を持っても子供を持てないのかもしれないけれども、残念ながら、出生率が一から高くなったことはないんですよ。まさに、そういう意味では、今も東京は人を食う町なんです。
東京は、しかし、魅力がありますから。いろいろな魅力がありますわね、職場があって、お金を稼ぐ場所もある。あるいは、もしかすると、いろいろな楽しみもある。文化も芸術もある。日本でもすばらしいものがたくさんある町が東京ですから、やはり人は東京へ東京へと集まっちゃう。そういう意味では、人を集めるようなダムのようなものかもしれない。巨大なダムが東京かもしれません。ですから、ここへ集まらないようにする、あるいはここから出ていってもらうということでは、なかなか難しいと思っているんですけれども。
そうした中で、今回の新型コロナで、何か、東京二十三区の人口は流出人口の方が多かったというような報道があったり、しかし、そうはいっても、東京圏、首都圏三県ではそうでもない、埼玉や近くの隣県に、神奈川や千葉県に移住はしたけれども、そこから出ていないというような調査があったり、あるいは、今若宮大臣からもありましたけれども、リモートワークで地方に移住する人も出てきている。
こういう状況の中で、この新型コロナのパンデミックで分かったことは、やはり三密はいけないということなんですよね。コロナとはどうしても共生していかなくちゃならない。人と獣、人獣共通のウイルスに対しては、ウイルスの方が先に地球上に現れたので、後から生まれてきた我々人間が乗り越えることはできないと言う科学者がいっぱいいるんですね。まさに、人と獣と共通のウイルス、これが新型コロナらしいんですよね。ですから、そういう意味からいうと、一番、余り三密にならないことがいい、こういうことらしいんです。
ですから、そんなことを考えると、やはり、新型コロナのパンデミックから、我々は、余り密にならないように、マスクをしたりアルコール消毒をしたり、いろいろしていますけれども、それが一番実はいい方法だということなんですけれどもね。あとは、ちゃんと体力をつけるということなんだと思いますけれども。
そんなことで、東京一極集中を是正するというのは本当に難しいんですけれども、ただ、デジタルはかなり便利な道具で、時間の壁を取り除くというか、あるいは距離の壁を取り除くとか、あるいは作業の力を代用してくれるとか、いろいろな役割を果たしてくれると思うので、相当便利な道具なんですけれども。
しかし、後の質問へ行きますけれども、便利なだけに実はもろ刃のやいばもあって、個人情報が盗まれてしまう、こういうこともあるので、ここが非常にデジタル化を進める上で大きなポイントになってくるかなと思っておりまして、次の質問に入りたいと思います。
次に、デジタル田園都市国家構想の策定について、若宮大臣を中心にお伺いをしたいと思います。
一つ目は、デジタル田園都市国家構想は、なぜ新しい資本主義実現に向けた成長戦略の最も重要な柱なのかということであります。
私は、デジタル化は、世界経済の大きな構造変革の中で出てきた流れであって、別に新しい資本主義じゃなくても実現しなくちゃならないものだと考えております。これは、デジタル化だけではありません。カーボンニュートラルもそうですし、あるいは科学技術の振興もそうですし。ですから、大きな、まさに文明史的な転換の時代にあって、岸田総理が施政方針演説で挙げたものは全て、別に新しい資本主義でなくても日本が取り組まなくちゃならない課題ばかりです、別にですよ。
先ほど申し上げたように、新しい資本主義は、新自由主義の悪いところを直すのが新しい資本主義じゃないですか、改めるのが。ですから、そこを私は間違っては駄目だというふうに思っておりますが。
そういったことで、新しい資本主義の実現に向けた成長戦略の最も重要な柱の一つだということなんですが、そうしたことに対して若宮大臣はどんな認識を持っていられますか。お答えをいただければと思います。