葉梨康弘の発言 (法務委員会)

⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。 詳細は利用規約をご確認ください。

○葉梨委員 そうなんですよね。今回の改正というのは、いろいろな論点があるんです、立民さんからもいろいろな案も出されているし、また、実際、インターネット上の誹謗中傷、これについて、いろいろな類型を考えながら検討していかなきゃいけない、そういう意見は本当に傾聴に値すると思います。
 ただ、さっきも言ったとおり、基本的に処罰の範囲が広がるわけではない、通常逮捕については裁判官のチェックが働く、現行犯にはなかなかなじまない、私人逮捕もそれほど、それほどじゃないですね、私人逮捕が濫用されるという危険性もない。じゃ、何なのかというと、やはり、木村響子さんのお話にもありましたけれども、この九千円、本当に九千円でいいんですか、九千円だったら、またやったって、やり得じゃないですか、この声には緊急に応えていかなければいけない、そういうことなんだろうと思うんです。
 それに加えて申し上げると、私は、現場というか、少年警察も二年ほどやったことがあります。特に少年が被害者となりますいろいろな事案、別に侮辱に限らないんですけれども、いじめもあるし、暴行もあるし、それから同じような名誉毀損的なものもあるし。これは、親告罪というと、そういう罪がなされてから、悩むんですよね、被害者というのは。訴えていいんだか、訴えてよくないんだか、それが数か月かかってしまう。時効一年。じゃ、訴えようという意思が決まったときにはもうすぐ時効だ、それを事件化することもできない。
 そういうこともあって、木村響子さんが二十件特定したというのは、まさに時効内の事件だということなんだろうと思いますけれども、やはり、被害者が考える時間を少し与えてあげる。そして、加えて、本当に九千円でいいのか、九千円だったら、またやり得じゃないか、その声に本当に緊急に応えるということが今回の法改正なんだろうというふうに私は思っています。
 もちろん、ほかの論点、これについてはまた更に中長期的な検討というのを、これは迅速にやっていかなきゃいけないとは思いますけれども。やっていかなければいけないんだろうと思います。
 だからこそなんだろうと思います。木村花さんの御冥福をお祈りする意味もあって、法制審においては、法定刑の引上げに、神津参考人もいらっしゃいました、また日弁連の委員も決して賛成ではなかったというお話も承りました、けれども、少なくとも、この答申を行うという議決をすることについてはみんなが一致をして議決を行った。それが、悲惨な目に遭った被害者に応えることになる、これが大人の対応なのかなというふうに思います。
 長期的な課題、私は否定をいたしません。けれども、こういった懸念をしっかり払拭したら、やはり物事は前に進めていくということ、これも政治の責任だと思います、しっかり懸念を払拭した上で。そのことを訴えたいと思います。
 その上で、この法定刑の引上げによって、世間の耳目を集めることになります。今後、相談等が増加することも考えられます。次の二点を、特に法務・検察、あと警察当局にもお願いをしたいと思うんです。
 侮辱罪の構成要件に該当する行為及び正当行為に該当して処罰されない行為に係る判例等の資料の部内外への周知、これは絶対に大切です。さらに、被害者に寄り添った相談への対応と事件捜査、これも大切なことです。
 後者について、先に伺います。
 さきの質疑でも、告訴状の受理、相手方が特定できなくても受理できるということでした。本年にはプロバイダー責任法が改正されます。匿名の者を、申告する者の申告に基づいて、より追及をしやすくなります。ですから、そういったこともありますので、告訴人に対して必要な情報提供を行って、被害者に寄り添った相談対応と事件捜査に心がけていただくことというのは非常に大切だと思います。警察庁の刑事局長、答弁をお願いします、簡潔に。

発言情報

speech_id: 120805206X01420220511_016

発言者: 葉梨康弘

speaker_id: 24180

日付: 2022-05-11

院: 衆議院

会議名: 法務委員会