江藤拓の発言 (予算委員会)
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○江藤委員 ありがとうございます、大臣。政策を検討すると明確におっしゃっていただきました。
今、農林水産省は、全国で一生懸命調査をしています。現場の声を拾うこと、これは農政の基本ですから、これも七月までには調査結果が上がります。やはり、現場の声を十分踏まえて、不安を取り除きながら政策を進めていただきますように、大臣には重ねてお願いをさせていただきます。
次に、畜産の話を少しさせていただきます。
今、コロナ禍でも経験したことのない、とんでもないことが起きています。
先月の二十三日に、私の宮崎の延岡の市場に行ってきました。見てください、この価格の推移を。大暴落ですよ。こんなことは、私、経験がありません。コロナ禍でもこんなことはありませんでした。前年の同月に比べて二〇%も下落してしまいました。これは宮崎だけじゃありませんよ。鹿児島も、ほかのところも同じ状態に今苦しんでいます。そして、全ての畜種の畜産農家が飼料や生産資材の高騰に今苦しんでいます。
配合飼料につきましては、令和三年度の補正で二百三十億円の積み増しをしていただきました。四月の総合緊急対策においても四百三十五億円の積み増しを行いました。ですから、配合飼料価格安定制度自体は大丈夫です。しっかりその趣旨を果たすことができます。
じゃ、これで安心かというと、そうじゃないんですよ。これで補填を受け取っても、畜産農家は、前年の同月に比べると、一トン当たり一万円以上の負担増になっています。しかし、売価は上がっていません。これは農政の大きな課題なんですけれども、どうしても生産コストの上昇を販売価格に転嫁できないという状況にあります。生産資材は上がっていく、売価は上がらないということであれば、経営が厳しくなるのは当然のことだということを御理解いただけると思います。
配合飼料の主な原料はトウモロコシですが、九九・九%輸入に頼っています。これを今何とかしようと、去年からリノベ事業等を始めました。そして、海上の運搬費も上昇し、円安など様々な要素がマイナスに働いています。本当にダブル、トリプルの苦しみです。
このために、今の対策も必要ですが、今の制度の在り方も含めて、高止まりしたら配合飼料価格安定制度はどうなるのか、そういう議論も含めて、抜本的な議論が今求められています。
昨日は、自民党本部に、全ての畜産団体の皆様方、お越しをいただきまして、全国の現場の声を聞かせていただきました。その中で、酪農の団体の方は、あの九州で有名な熊本で、今年だけでもう既に四十の酪農家が営農を諦めようとしているという話を聞きました。衝撃です。大変な事態が今起こっています。
そして先週は、私の地元のいわゆる各畜種の部会長さんたち、全員御上京いただいて、私の事務所で意見交換しました。経済連の会長さんもお越しをいただきました。私の頭に、そのときの会話でこびりついている言葉があります。お先真っ暗です。
江藤君、今まで畜産経営は厳しいことはいろいろあった、だけれども、今頑張ればきっと何とかなる、その先には一条の明かりが見えていた、しかし、今はそうじゃない、もっと円安が進むかもしれない、もっと配合飼料の価格が上がるかもしれない、もっと物財費が上がるかもしれない、やっと息子も帰ってきてくれた、自分の息子が帰ってきて三代目だ、一体どうなってしまうんだ、夜も眠れぬと言われました。何とかこの危機を我々は救わなければならないというふうに思います。
日本の畜産は、我が国の農業産出額の四割を占めるまで、四〇%ですよ、成長しました。また、農林水産物の輸出は、一兆円を超えて、一兆二千三百八十五億円に到達しました。コロナがあってもです。頑張ってきました。そして、畜産物は、これから輸出の柱になることも期待されておるわけであります。
地元に帰ると、若い子たちが本当に増えました。女性の姿も本当に増えました、競り場に行くと。こういう人たちの、こういう次世代を担う担い手たちの夢を砕かないように、今こそ政治が努力すべきだと思いますが、大臣、御答弁をよろしくお願いします。