馬場伸幸の発言 (予算委員会)

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○馬場(伸)委員 持っているお金をどんどん投資に回して、それでもうけていただいて、どんどんどんどん国民の皆さん方の資産所得を増やしていきましょうということがその本質のことだと思いますが、それでは新しい資本主義でも何でもないんですね。投資をした人がリターンを得て自分の資産をまた増やしていくということは、これはずっと続いてきた資本主義そのものなんです。
 総理、メーテルリンクという方が書いた「青い鳥」という童話は御存じですか。チルチル、ミチルという子供が出てきます。近所のおばさんに、子供が病気だから、青い鳥がいたら病気が治るのでそれを探してきてくれと頼まれるわけですね。それで、チルチルとミチルは、いろいろな冒険をしながらいろいろなところへ行きます。その先々で青い鳥を見つけるんですけれども、見つけて帰ろうと思えば、黒い鳥になって死んでしまっている。落胆して自分たちの家へ帰ったら、自分たちの家の鳥籠の中に青い鳥がいた。
 私は、岸田総理がおっしゃっている新しい資本主義というのは、全然この青い鳥と比べても同じようなことで、くるっと一周回って戻ってこられたんじゃないかな、そういうふうに感じていますし、総理の経済ブレーンの一人であります原丈人さんという方が、新聞報道にこういうコメントを載せられています。日本で株を持っている人は一一・二%で、その多くはある程度の資産を持っている層です、九割の国民にとって株価の上がり下がりは実生活と関係ありません、資産所得倍増の前にやるべきは、勤労所得の倍増を実現して、株を買う資産を形成できるようにすることですと。
 だから、やはり、この予算委員会でもずっと言われていますけれども、三十年間、経済成長していないんです。だから賃金が上がらない。今はもっと最悪ですよね、物価が上がっていくけれども賃金は上がらない、国民負担率はどんどん上がっていく。だから、そこが一番の肝に私はなると思うんですけれども、岸田総理から余りそういう話をお聞きさせていただくことというのは少ないように思います。
 成長と分配というのは分かるんですが、我々は、その前にやはり改革を行って、成長、分配につなげていくという考え方を持っていますし、維新の会のこれからの国の形の考え方はどうなんだと思われる方はたくさんいらっしゃると思います。
 実は、我々は二年前から、新しい国のかたち協議会二・〇というのをやってまいりました。構成メンバーは、日本維新の会、立憲民主党、国民民主党の有志の皆さん、さきの衆議院選挙が終わってからは有志の会の皆様方も御参加をいただいて、これからのあるべき国家像というものをまず打ち立てようじゃないかということで、これは、繰り返しというか、もう皆さんがよく分かっている国家的危機の原因と課題が左側に書いてあります。そして、右側には、我々が目指す国家像、新しい国の形とは何ぞやと。自立、分散、協調を基調とした強くしなやかな日本の実現を目指すというのがコンセプトになっています。
 是非、岸田総理も、こういう形で、誰もが見て分かるような国家像というのを打ち出していただいて、この資本主義についても、どういうことを目指しているのかということを国民の皆さんが分かるように是非努力をしていただきたいというふうに思います。
 新しい国のかたち協議会では、このコンセプトを具現化するために、実は、法案を今作っています。今国会ではちょっと提案することが難しいかも分かりませんが、新しい国の形の創造的改革の推進に関する基本法ということで、プログラム法になりますけれども、臨時国会には提出をさせていただいて、政府・与党の思っておられるプランAと、私たちが考えるプランB、これをけんけんがくがくと国会で議論をさせていただきたいと思います。
 これが国家像なんですけれども、何度もこの予算委員会でも質問したりお披露目をしていますけれども、国民の社会保障であるとか日常の生活の部分、これはどうしていくんだと。国家像は分かったけれども、そこから具体的なことは何なのかというのは、我々が既に打ち出しています日本大改革プランというのがあります。
 これは今まで予算委員会等でお披露目をしたり、各項目にわたって質問をさせていただいてまいりましたが、まだまだ分かりにくいというお声もあって、特に若い皆さん方に我々の考え方を理解してほしいということで、漫画を作りました。もしよかったら岸田総理にもお届けさせていただきますので、眠れない夜にでも少し読んでいただければ、多分眠れるんじゃないかなと思いますが。
 この日本大改革プランの肝は、経済成長と格差解消を実現する、そのために、税制と社会保障と規制改革、この三本柱をセットで、パッケージで改革をしていきますよということなんですね。これは、過去において、いろいろな政党の方とか歴代の内閣も同じようなことをおっしゃったり、やったりされておられました。
 でも、我々は、これをパッケージで推進するためのエンジンとして、ベーシックインカム、最低所得保障と日本語で言いますけれども、そういうものをエンジンとして使って、この三つの大改革をやりますということを申し上げていますので、是非、国会の場で、こういう国家像と、そこから派生してくるこういう具体的な政策、これを闘い合わせて、三年後になるのか、いつになるか分かりませんが、来る衆議院選挙では、我々も、ホップ、ステップ、ジャンプで、政権交代目指してやっていくという強い意思で、今、党内議論もしておりますし、活動もしておりますので、是非、岸田総理のすばらしい議論を御期待を申し上げたいというふうに思います。
 ちょっと時間がなくなってまいりまして、物価高騰の話もさせていただきたいんですが、もう既に各政党の皆さん方が物価高騰の話についてはいろいろとおっしゃっておられます。
 我が党も四月に法案を出させていただきました。四月二十一日に国民負担軽減法案というのを出しました。基本は、コロナの給付金であるとか補助金、これは各省庁が持っていて、二百ぐらいメニューがあるとか言われています。これを全て理解をして説明できる方はなかなかいらっしゃいません。この物価高騰対策についても、訳の分からぬ交付金とか、ガソリンも、最初トリガーでやるとかいう話もありましたが、補助金に変わったり、いろいろな紆余曲折があります。
 結局どうしたらいいんだということを一まとめに維新の会が取りまとめたのが国民負担軽減法案で、ほかにもメニューはあるんですが、即効性があって、国民の皆さん方が財布の中を毎日見て、なるほど、これは物価対策になっているよなと思っていただけるようなことを取りまとめました。
 油については、ガソリン税にかかっています暫定税率、二十五円十銭ですか、これを、暫定だったわけですから、廃止をする。トリガーとか補助金を出すとかいろいろな考えはありましたけれども、暫定税率を廃止することが一番シンプルで分かりやすい。だから、もうこの際廃止をすればどうだというのが一つ目の考え方です。
 二つ目は、食品関係です。多くの、何千という食品に対して今物価高が襲いかかっています。消費税の税率、我々は導入するときには反対でした、軽減税率はやめた方がいいということを言いましたが、この際、逆に軽減税率を使わせていただいて、食品は全部八%、もう軽減税率を全部に適用しますというふうにすれば、商売人の方にも余り混乱もないんです。そしてシステムを大きく動かす必要もないですから、非常に現実的な案だと私は思います。
 最後は、電気です。この夏、そして今年の冬、萩生田経産大臣が、できるだけ電気を使わないようにしてくださいよ、できれば夜はろうそくか何かで過ごしてくださいと、それは言うてないですか。言うてないね。そういうお気持ちだと思いますけれども、電力不足、電力危機というのは目の前に迫っています。ですから、やはり、新しい基準における安全性が確保された原発、これは再稼働すべきであるということを申し上げておきたいと思います。
 やはり、コロナの問題、またこの物価の問題、行政がいろいろ手を入れて、お預かりしている税金や負担金をまた違うところに配分をするというようなことを複雑にやっても、なかなか、そこに行政コストもかかりますし、時間もかかります。今までもいろいろな対策が、コストがかかり過ぎだとか、時間がかかり過ぎだとか、いろいろなことが言われてまいりました。
 政府が考えるこういう対策は、私は複雑で不公平でずさんであるというふうに思います。基本に戻って、税の三原則じゃありませんが、簡素、公平、中立という観点で私はこういった対策は打っていくべきだと思いますので、よろしくお願いを申し上げたいと思います。
 あと最後に、サイバー防衛と憲法という項目を通告させていただいております。
 日本のサイバー防衛、大丈夫かという、国民の皆さん方が今そう思っておられます。自民党が四月の二十六日に、新たな国家安全保障戦略等の策定に向けた提言というのを政府にお届けをしているそうでありますが、ここには、いろいろな項目があって、サイバー戦というのも入っています。
 しかし、元航空自衛隊の織田邦男さんのレポートを読ませていただきますと、画竜点睛の計画だと。何がかといいますと、サイバー戦を語るときには専守防衛というものが非常に足かせになるということをおっしゃっておられます。専守防衛によってサイバー戦も後追い、後追いの対策になっていく、サイバーで壊滅的な深刻な状況を受けなければ反撃することができないという状況になっています。
 ですから、私は、専守防衛というのも、今憲法審査会、衆議院で毎週開かれるようになりましたけれども、専守防衛のやはり議論もすべきだと思うんですね。
 総理、専守防衛ということがサイバー戦の戦略を組んでいく上で制約になっていると思いますか、なっていないと思いますか。どちらかお答えください。

発言情報

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発言者: 馬場伸幸

speaker_id: 30654

日付: 2022-06-01

院: 衆議院

会議名: 予算委員会