小林鷹之の発言 (予算委員会第一分科会)
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○小林国務大臣 経済安全保障というのは、ある意味新しい概念でもあって、新しい課題であるとも考えています。その概念や定義につきましては、様々あると思っておりまして、我が国を含めた主要国において経済安保の定義というものが何か確立したものがあるとは、私は承知をしておりません。
その上で、一般論として申し上げますと、絶えず国際情勢が変化をしていく、また、安全保障の厳しさは増していく。その中において、私が考えるのは、我が国として、やはり現行の国家安全保障戦略に国益というものが幾つか明記をされているんです。それをちょっと短く申し上げると、まず我が国自身の主権と独立を維持していくこと、そして、経済発展を通じた更なる繁栄を追求していくこと、そして、普遍的価値、ルールに基づく国際秩序の維持や擁護、こうした国益を守っていくことがますます重要になってきていると捉えています。
こうした中で、国際情勢は複雑化していく、またデジタル化を含めて社会経済構造は変化をしていく。そうした中で、外交、防衛というのは当然のことなんですけれども、経済上の措置を講ずることによって、この幅広い様々な課題に対してどうアプローチしていくのか、そこが重要になってきていると考えているんです。
その上で、変化が非常に速くなってきている、また広がりを持つ変化となってきている。その中でしっかりと対応していくためには、経済構造の自律性をしっかりと確保していくこと。また、今委員がおっしゃった技術というものも重要なファクターだと思っています。我が国の技術などの他国に対する優位性をしっかり確保していく。それを更に磨いて、国際社会にとって不可欠な存在となっていく。そして、この自律性を確保し、優位性、不可欠性を獲得することによって、我が国が基本的価値やルールに基づく国際秩序の維持強化に主体的に参画していくこと。こうした、今三つ申し上げたんですけれども、それを大きな目標として取組を推進していくことが重要だと考えています。
そうした方向性を持ちながら、経済政策を総合的かつ効果的に、また、当然、全てを一緒くたに、全て一気にやるわけにはいかないので、ちゃんと時間軸を意識しながら進めていくことが、現在取り組んでいる経済安全保障の中心にある考え方であることは申し上げておきたいと思います。