萩生田光一の発言 (予算委員会第七分科会)
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○萩生田国務大臣 今回、台湾のTSMCが日本のソニーの半導体関連企業とともに新たな会社を設立をし、そして、新たに整備を計画している国内拠点で製造される半導体は、産業用の最先端の半導体であり、5G通信を行う自動車や産業機械など多岐にわたる領域で用いられることになります。
先端半導体の国内製造拠点について、政府として支援を行うかはまだ決まっておりませんが、現在、我が国はこうした半導体の製造能力を有していないため、その製造能力を獲得することで、国内製造業の需要に応じて、安定供給体制を構築する意義はまず大きいと思います。
その上で、一般的に、半導体製造拠点は、一兆円規模の初期投資を行った後、そこから上がる収益を使って追加投資に充てていくことで、その数倍の投資に拡大していくことが特徴です。
まずは、今回のこのTSMC関連の日本でのビジネスが順調に立ち上がり、しっかりと根づいた結果、二棟目以降に拠点が拡大していくことを期待をしております。そのためには、国内における先端半導体のユーザー企業の育成、アカデミアや地場産業との連携を深めることが重要であり、政府としても支援をしてまいりたいと思います。
他方、今回の国内製造拠点の整備は、あくまでも我が国の半導体産業の復活に向けた取組の第一歩でありまして、将来的に我が国が次世代の半導体製造基盤を獲得すべく、研究開発にも並行して取り組んでいく。具体的には、今回の補正予算において、日米連携による二ナノメートルよりも微細な次世代半導体の製造技術などの将来技術の研究開発のために、一千百億円を計上したところでございます。
先生が作っていただいた資料がまさに全てを言っていると思うんですけれども、ややもすると、何か、工場にお金を投じて、国内で使う半導体を確保するためにやっているんだという、非常に簡単に報道される記者もいらっしゃるんですけれども、よく考えて、今回、まさに、日本国内で半導体を当然作ることも大事です。
そして、今先生おっしゃったように、十ナノ台あるいは二十ナノ台というのはある意味一世代前じゃないかという御批判をいただくこともあるんですが、日本の基幹産業である自動車などは引き続きこの二十ナノ台をずっとしばらくは使っていくと思います。したがって、技術進歩によって、一ナノ台、すなわち一桁ナノ台の半導体もこれからは世の中に出ていくと思います。それは必要なんですけれども、今おっしゃったように、一九八八年にトップを走っていた日本が、その後、後退をしてしまって、この二十ナノ台でさえ、もう十年以上日本国内でワンチップも作れないという環境がずっと続いてきました。
したがって、一ナノ台の半導体にももちろんチャレンジしていくわけですけれども、じゃ、誰が作るんだ、誰がプログラミングをするんだ、こういうこともありますので、人づくりというものも一緒にセットでやっていくということが極めて大事だと思います。
先生のキャリアを見ますと、博士課程まで学ばれたと思います。いきなり博士になる人はいないんですね。やはり、修士も経て、あるいは学部でも勉強して、そしてやっていくわけですから、まずは、このミッシングピースになってしまっている二十ナノ台が作れる人たちをしっかりつくっていく。その上で、昨日幸いに発表がありましたけれども、十ナノ台もこの熊本では作ることを決定しましたので、二十ナノ台、十ナノ台、そして一桁ナノに向かって、国内できちんと作れる環境というのをつくっていきたいと思います。
同時に、半導体の前工程と後ろ工程では非常に日本が強みを持っていました。真ん中は作れなかったので、この前と後ろの工程についても、当然、人材や技術も磨いて、大げさに言えば、もう一度半導体で世界の先頭を走れるぐらいの戦略的な人材育成、技術革新、そして設備投資、こういったものをセットで行って、かつての日本が先頭を走った半導体、こういった環境を取り戻していきたいと思っております。