上田清司の発言 (外交防衛委員会)

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○上田清司君 国民民主党・新緑風会の上田清司です。
 三月十八日の本会議における私の在日米軍駐留経費負担に係る特別協定の質問に、林、岸両大臣に答弁をお願いしたところでしたが、若干の答弁の漏れと具体論なしの回答がありましたので深掘りをさせていただきたいと思っております。
 まず、日米同盟でありますが、これは単に軍事同盟のみならず、経済、文化、ありとあらゆるところで日米間の友好関係をつくり、極めて両国にとって意味のある大変重要な関係だと私は理解しております。また、外交政策から見ても、より強大国と組むことは安全保障上極めて有効だということを私は思っております。
 かつて、イギリスが最強国のときに日英同盟を組んで、多くの効果を日本としては得ることができました。また、英国は英国で、大陸において一種の勢力均衡のために、バランサーとして、ドイツが強くなるときにはフランスやロシアと組みながらドイツをたたく、あるいはフランスが強いときにはまたドイツやロシアと組んでフランスをたたくとかですね、一種の平和均衡のための様々なことがしておったところであります。
 日本においても、言わば鎖国の江戸幕府でも、当時アジアにおける最強国の中国、スペイン、ポルトガルが日本にたくさん来ていたところでありましたが、もう既に通商国家として世界最大の強国になっておりましたオランダの情報がしっかり入っていたようで、長崎の出島には中国とオランダだけには窓口を設けるというような知恵のある外交をやっていたのではないかと思っております。
 私は、やはりそういう意味での知恵のある外交をしっかりやらなきゃいけない、また防衛をやらなきゃいけないというふうに思っておりますが、少なくとも、資料の一、二を見ていただきたいと思います。
 一枚目は、先ほど田島議員も出していただきました。これは財務省関係の財政制度審議会の資料ですので、できるだけ金出したくないんで、日本はたくさん出していますよと、必要以上に出していますよということを強調する資料でもあります。
 二枚目の資料二を見ていただきたいと思います。もちろんここにもドイツや韓国やイタリアの資料も出ているわけでありますが、サウジアラビアを始めアラブ諸国の米軍基地の負担も出ております。金額が小さいんでこの棒グラフはすごく少なく感じますが、これを、この各国の軍事力が低いこともあって、それぞれの国の負担からすると実は結構高いところにあるというのが折れ線グラフのところで見えるところであります。
 何を申し上げたいかというと、相対的なものであると先ほど林外務大臣も言われましたが、ただし、国際比較を相対的なものでそれぞれ事情がありますよと言ったら、これは答えになりません。
 一九九五年頃まで、日本は、それぞれ各国の事情がありながらも、四年連続世界の競争力は日本一です、世界一ですと言っていた時代もありましたし、あるいは世界のGDPの一七・九%も日本は持っていますよ、あるいは世界の時価総価額五十の、ベスト五十の中で三十二社日本ですよ、うちベストテンの中に七社入っていますよと、調子のいいときにいっぱい国際比較を出していました。この頃全然出しません。一人当たりのGDPもルクセンブルク、スイスに次いで日本ですと、当時の霞が関のエリートたちは私に言っていました。五千万以上の国が大国です、この中では日本が断トツの一位ですなんて言っていました。最近では二十七位とか三十位になりますから、一人当たりのGDPは一切言いません、発表もしません。
 何を申し上げたいかというと、確かに異なる事情はありますが、極めて重要なことは、そういう異なる事情も踏まえた上で、何が比較していいのか悪いのかも踏まえて、私は国際比較を見なくちゃいけないと思っております。
 基本的に日本は、圧倒的に日本側の負担が大きいということだけはどの数字を見ても明らかであります。この点について改めて、各国の事情だけで済ませるのか、それとも、やはり日米間の信頼関係を踏まえながらも、きちっと整理するところは整理していくべきなのかを考えなければいけないと思います。
 とりわけ、米軍人百人当たりの従業員数なども、例えば日本は七十七名で面倒を見ています、ドイツは三十二名で面倒を見ています。それぞれ事情があるでしょう。しかし、この差は一体何なのかということを突き詰めたことがあるんでしょうか。
 大臣、この差を突き詰めたことはございますか。なければ、部下に聞いたことはありますか。まず、お伺いしたいと思います。

発言情報

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発言者: 上田清司

speaker_id: 15688

日付: 2022-03-24

院: 参議院

会議名: 外交防衛委員会