萩生田光一の発言 (経済産業委員会)
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○国務大臣(萩生田光一君) おはようございます。お時間をいただいて恐縮です。
今回、高圧ガス保安法等の一部を改正する法律案の法案審議において、政府参考人からの誤った答弁や、法案を検討する上での前提となった審議会資料に誤りがあったことにより、この法律案の審議を含む委員会の運営に支障と混乱を生じさせてしまいました。経済産業省のトップである私から、真摯におわびを申し上げます。
まず、誤った答弁については、五月十九日の経済産業委員会での岩渕委員からの認定事業所における法令違反についての御質問に対して、太田技術総括・保安審議官から、今御指摘のあった二件につきましては、これは法令違反ではございませんと答弁しましたが、これは誤った答弁でした。正しくは、二〇一二年のJX日鉱日石エネルギー水島製油所B工場については法令違反が存在したと答弁すべきでした。
また、審議会資料の誤りについては、高圧ガス保安法上の認定事業所について、法令違反件数の内訳と、高圧ガスに係る重大事故のグラフの作図に誤りがありました。
今回の事態を受けて、私からは、本法案の検討に関する審議会資料に誤りがないか、いま一度しっかりと確認するよう指示するとともに、誤った資料を基に審議会で議論されていたことを踏まえ、改めて審議会を開催し、今回の事態を審議会の委員の皆様に御説明した上で、修正した資料をお諮りすべきと事務方に対して指示をいたしました。
これを受けて、五月二十七日に改めて審議会を開催したところ、誤りのあった資料の訂正内容を前提としても、これまでの審議会の結論に変わりがないことを御確認いただきました。
一方で、審議会の委員の皆様からは、審議会資料に誤りがあったことは誠に遺憾であり、審議会の資料作成等に当たって、データ処理等のデジタル化を推進するなど、再発防止を徹底することで、二度とこのようなことがないようにすべきといった厳しい御指摘もいただきました。
この場におられる経済産業委員会の皆様だけでなく、審議会の委員の皆様から頂戴した御指摘や御意見については、経済産業省全体として真摯に受け止めています。
その上で、今回、審議会資料に誤りが生じた主な原因は、重要な資料のデータの抽出、集約、加工、それを踏まえた資料作成の過程で、作業内容の正確性について複層的な確認作業が十分に行われていなかったこと、法令違反や重大事故の発生状況に係るデータベースが体系的に整理されて、整備されていなかったため、グラフなど資料作成に至るまでのあらゆる過程において、主として人の手を介する作業に依存していたことの二点です。
このため、経済産業省としては、今回の事態を担当部局にのみならず組織全体として重く受け止め、今後こうしたことが二度と起こることがないよう、省を挙げて再発防止策に取り組んでまいります。
具体的には、経済産業省全体における取組として、法律改正に向けた審議会資料等の重要な資料作成に当たっての複層的な確認作業の徹底、法律改正に向けた審議会運営等の業務負担が高い業務に携わるチームの人員体制の強化、重要な資料作成に携わる職員に対する今回の事案の経緯や誤りが生じた原因などの周知徹底と研修の充実に取り組むほか、引き続き、経済産業省における業務全体のデジタル化を推進してまいります。
これらの取組に加えて、担当部局である産業保安グループにおいては、法令違反や重大事故に係る情報が可能な限り自動的に集約されるデータベースの構築や、このシステムを効果的に活用するための研修を実施するほか、重大事故や法令違反の件数等については、毎年取りまとめて公表することとします。
委員会の運営に支障と混乱を生じさせてしまった点について、改めて皆様におわびを申し上げます。
本法案は、近年事故が多発する小規模発電設備に対する規制の強化など、安全確保に関するものです。また、本法案によって、IoT技術を活用した設備の常時監視等のスマート保安の取組が進展すれば、人だけに頼る場合と比較して、安全性の一層の向上につながります。このため、引き続き、今国会において速やかに成立させる必要があると考えております。
今回のような事態が再び起こることがないよう、今後、経済産業省としては、省を挙げて再発防止策にしっかりと取り組んでまいります。あわせて、立入検査の充実など、本法案の適切な運用に向けた取組も強化してまいります。
安全の確保に関わる本法案の成立に向けて、何とぞ、御審議と御賛同をお願い申し上げます。