小川良介の発言 (決算委員会)
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○政府参考人(小川良介君) お答えします。
豚熱対策につきましては、野生イノシシにより豚熱の感染が拡大している状況におきまして、豚熱ワクチンの接種により飼育豚の発症を防止しつつ、その間に農場の飼養衛生管理水準の向上を図ることが最も重要と考えております。
農林水産省としては、イノシシ侵入防護柵や防鳥ネット等の整備の支援、あるいは飼養衛生管理者による三か月ごとの農場の一斉点検の実施などの取組をしております。また、野生イノシシ対策につきましては、捕獲を強化しながら検査を行い、感染の状況を正確に把握した上で、感染エリアにおいて経口ワクチンの散布を実施し、野外のウイルス濃度の低減を図っているところです。
こうした取組の結果、これまで飼養豚において豚熱が発生した十七県のうち九県についてはこの一年間豚熱の発生がなく、またイノシシの感染も減ってきている状況にございます。
御指摘の豚熱ワクチンの二回接種に関しましては、長期間飼養する母豚には初回接種から半年後に二回目、その後、年に一回の補強接種を実施しております。一方、約半年で出荷となる飼育豚には、母豚からの移行抗体が消失する時期に一回のみの接種を実施しております。
飼養豚への豚熱ワクチンの二回接種につきましては、一回接種と比べた場合の有効性を判断するための科学的なデータが得られていないことから推奨しておりませんが、都道府県が農場ごとに免疫付与状況確認検査を行い、免疫付与の割合が八割に満たない場合には、農林水産省と協議の上、ワクチンの二回目の接種を実施しているところでございます。ただし、二回接種の有効性の向上が見られたとしましても、豚熱ワクチンは群管理により接種していることから、全ての豚が免疫を獲得できるものではなく、感染を完全にブロックすることはできないことに留意が必要と考えます。
このため、繰り返しになりますが、野生動物や人等を介してウイルスが農場に持ち込まれないよう、飼養衛生管理の向上に引き続き取り組んでまいりたいと考えております。
以上でございます。