隈本邦彦の発言 (厚生労働委員会)
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○参考人(隈本邦彦君) まず、製薬企業は、良い化学製品を薬として承認を取り、国民の健康に貢献すること、これがまさに製薬企業の社会的役割だと思います。そして、ただ、そうはいっても営利企業ですので、その薬を売るというのが、そして利益を上げるというのが目的です、企業の目的になります。
そこのバランスをうまく取るためにこの規制の制度があるわけで、特に市販後調査、あるいは、そもそも臨床試験そのものも製薬企業が、薬を作りたい企業がやるわけですから、まさに企業倫理が問われるし、それが国民の体を使ってやる研究なんだということに対する社会的な自覚、そういうものをしっかり持っていただきたい。普通の例えば工場で工業製品を作っている会社とは違うんだという発想を持っていただきたいなと思います。
特に、今言及された市販後調査に関しては、例えば私が一社員だとすると、一生懸命副作用を見付けてきて会社に褒められるかというと、それでもし薬が売れなくなったら、自分は給料もらっているところ、でも国民のために何とか副作用症例をたくさん集める、それやっぱり矛盾しているわけですよね。だから、それこそまさに国あるいはその県、市町村も含めてしっかり監視をして、その公正なルールの中でしっかり競争してもらうように社会の仕組みをつくってくると、それが一番大事なことだと思います。
一点言及していいですか。処方箋というのは、実は患者を守るためにお医者さんが自分の専門性をもう発揮して、薬を売る製薬企業、その民間企業である企業が売っているものについて、患者さんにこれが必要かどうか、最後の防波堤だというふうに認識されています。私はそう思っています。お医者さんが自分の専門性を使って患者さんを守るために処方箋を切るわけです。だとしたら、その最後のとりでの医師もすごくこの薬の安全性、有効性を担保するという点では非常に重要な役割を果たすと思いますので、企業とお医者さんに頑張ってほしいと思っております。
以上です。