伊藤剛の発言 (国際経済・外交に関する調査会)
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○参考人(伊藤剛君) 結論から申し上げますと、現状では大変難しいというのが私の考えであります。
といいますのは、いわゆる政府間の交渉と同時に、ASEANプラス3に関してもそうですが、あるいは日中韓の三国間の協議にしてもそうですが、トラック2の民間同士の対話というのが走っておりまして、この民間同士の対話は私何度も出席したことがあります、議長を務めたこともございますが。通常、ASEANプラス3ですと、二日間あった場合のその初日は、ASEAN諸国は黙って日本と中国の話を聞いています。二日目になって、我々はどちらの意見に賛成すると。つまり、初日の我々の目的は、いかにその黙っているASEAN諸国を翌日に自分たちの方に向けさせるかというのを考えるのが基本的なやり方でありまして、ヨーロッパの場合は、ウクライナ問題もそうですが、例えばマクロンが対応したり、いわゆる主役が幾つか存在するわけですが、じゃ、アジアの場合はそういったことをできるのが一体幾つあるのかということを考えると、やっぱり現状は数少ない、あるいはほとんどないと。
しかも、それぞれ分断国家を抱えているというのが現状ですので、多国間の枠組みは、もちろんアメリカももう一九五〇年代からいろんな試みをやってきましたが、やっぱりなかなかうまくいかないというのが現状でありますが、ただ、そういったアジアの国際関係の特徴を利用した形で、いかに日本が多くの国々、国際関係も多数決原理というのがやっぱり重要でありますから、そういった状況でできるだけ多くの国々の賛同を得られるような行動を会議等々の場で行っていくということが重要であると思います。
もう一つ最後に言いますと、やっぱり協力できるところから、機能的な協力もありますから、協力できるところからやっぱりやっていくという、いきなり大きなものはやっぱりなかなかできにくいというふうに思います。
以上です。