加藤泰浩の発言 (国際経済・外交に関する調査会)
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○参考人(加藤泰浩君) 御質問いただき、ありがとうございます。
最初にまず、レアメタル、レアアースの違いですが、レアメタルというのは、経産省が元々、日本の産業にとって重要な三十一の元素種というのを指定したんですね。それは別にレアアースだけじゃ、コバルトとかニッケルとかいろんなものを含めてまず指定をしました。その中の一つがレアアースというくくりでくくられていて、三十一の元素種の一つがレアアース。そのうち、ただし、一つにくくっていますが、実際には十七元素もあるんですね。それがレアアースです。まずそれが一点。いずれも重要なものなんですが、私たちはやはり、いろんな日本のハイテク産業とかこれからのSDGsのことを考えると、やっぱり最も重要なものにレアアースは位置付けることができるんじゃないかなと考えております。それがまず第一点目です。
それで、二点目は、政府に何をしてほしいかというと、してほしいというのは、予算を、やっぱりこの泥を取るところにしっかりと予算措置をして、しっかり、実際にできる体制をしっかりつくっていただきたいなというところはあります。実際に何か予算が付いたときに、産業化する、この泥を取る産業をつくるんだという気概でやっていかないと、何となく予算が付いたと思ったら、いつの間にか、ちょっと違う、あれちょっと違うなとか、そういう方向には行かないようにしっかり見るべきではないかというふうに考えております。
もう期限は私はやっぱり十年だと本当に思っていて、十年で何かやることができるようにならないと、やはり私は、中国は大変に科学技術力を上げてきています。もしかするとフランスの技術借りないで独自に開発をするなんということができるかもしれません。そのときに一番危惧しなくちゃいけないことは、南鳥島の南側の公海上で中国が先に開発したときにどうなるかということなんですよね。それでいいのかと。それをやられて、中国に全部そのレアアースが運ばれて、レアアースのサプライチェーン全部つくることを中国は目指しているわけですね。
今までは、ある部分、レアアース、サプライチェーンの部分で非常に技術的に中国には難しいこととか、そういうことはやはり日本がやったりほかの国々がやっている部分はあったわけですけど、中国を私は侮ることはできないなと。技術力をどんどん上げていって、それこそ全てのサプライチェーンを中国につくられてしまうと日本の企業が入り込む余地がなくなる可能性があると。そのときに、非常に残念なことに、日本の我々の子供たちの世代がそのツケを払うことになるのではなかろうかということを非常に危惧をしております。
あと、日本の企業、あっ、ちょっと長くなって申し訳ありません、日本の企業がどこまでできるかというのは、やっぱり一つは、石油の開発の技術そのものを持っている会社というのは余りない。例えば、私どものコンソーシアムに入っている三井海洋開発という企業が、世界第二位の深海の石油の開発をオペレートしている企業なんだけど、その元々の技術をつくっているわけじゃないんですね。その技術そのものは、フランスのテクニップというもう最高の技術を持っているようなところの技術を入れ込んでオペレートしているだけなんで、やっぱり新たな技術を加えてより深いところに行こうとすると、なかなか今のままでは無理があるかなというふうに感じています。
だから、そういう点では、日本の企業、もちろんやる気があるところ、レアアース、例えば私どものところにトヨタさんとかが入ってくださっているのは、やはりレアアースという資源が物すごく重要だということを認識していただいているんですね。だから、そういう日本の企業体の、私はだからコンソーシアムをつくったときに、もう日本の企業全部でいくんだというぐらいの気持ちでやりたいというのが元々あって、つくって、そこに応えていただいている企業に入っていただいているわけですけど、そういったところに例えばそれだったら予算を措置して、何か皆さんでやってみて、チャレンジしてくれというふうに言われると、我々としてもできるのではなかろうかなという気はしています。
ちょっと長くなってしまいました。以上です。