北岡伸一の発言 (国際経済・外交に関する調査会)

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○参考人(北岡伸一君) ヨーロッパにはEUというのがございます。これとは、NATOとは別にあるわけですね。ですから、ちょっと、我々は日米安保という非常に大事な同盟がございます。それとちょっと違ったものがあってもいいんじゃないか。
 例えば、アメリカは日本にとって最も大事なパートナー、同盟国であります。しかし、利害が完全に一致しているわけではありません。万が一、不幸にして米中が衝突しても、アメリカはやっていけます、何とか。日本はやっていけません。日本は何とかアメリカと中国との衝突は避けたいです、できるだけね。そういう同じような立場にいるのが私は東南アジアの国々だと思うのです。
 自由で開かれたインド太平洋というのは大変重要な構想でありまして、トランプさんもバイデンさんも賛成した数少ない構想だと思うんですけれども、これをやるときに、クアッドとかそれからAUKUSとか、AUKUSは日本じゃないんですけれども、そういうのを議論はあるんですけれども、この中には東南アジアは入っていないんですよ。
 私は、インドも好きだし、インドも大変重要な国です、安保理改革も一緒にやりました。ただ、インドというのは、他の国のために進んで何かを犠牲になってやるという国ではないんです。インドは存在しているだけで重要です、中国に対するバランサーとして。しかし、思うとおり動いてくれる国ではありません。それは今回のロシア非難決議案で棄権したことでも分かるわけです。インド、それから、オーストラリアは大抵のことは一緒にやれる重要なパートナーです。ただ、オーストラリアはしかし人口二千数百万人の国なんですよね。マレーシアとか台湾と余り変わらないんですよ。
 ですから、この自由で開かれたインド太平洋の真ん中が抜けていませんかというのが私の問題意識で、東南アジア、かつて日本は非常に強かったんですけれども、徐々に、中国の進出が激しい、ここにもう一度ここにインプットして関係強化しないと、これは中国の影響下に入ってしまったら、今現に二、三か国は入りかけているわけです。入ってしまったら、この自由で開かれた太平洋の真ん中に穴が空いてしまうんですね。ですから、そういう戦略的利害からも、この国、この地域をもっと大事にしないといかぬなということを考えたわけで、かつその中国との正面衝突を避けたいと。
 それから、彼らはやっぱりアメリカのことを本当に好きでもないんですよ、幾つかの国は、濃淡ありますけれども。ただ、日本は信頼厚いので、日本と結んで、その後ろにアメリカがいるというのが比較的良い形ではないかなというのが考え方の一つでございます。

発言情報

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発言者: 北岡伸一

speaker_id: 5844

日付: 2022-04-06

院: 参議院

会議名: 国際経済・外交に関する調査会