北岡伸一の発言 (国際経済・外交に関する調査会)

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○参考人(北岡伸一君) 独裁者に独裁はいけませんよってどうやって教えるかというのは、なかなかそれは難しいんですよね。ただ、いろんな国は学んだと思いますね。アフリカとかにいっぱい独裁者はいるんですけれども、力で出ていこうというのはためらうようになるんじゃないかと思います。
 それから、経済制裁は一定の効果ありますが、中国なんかは経済制裁が効かないような仕組み、いろんな通貨制度等を考えて、にかじを切るでしょうね。今はやっぱりドル基軸だから効いているわけでですね。
 それから、侵略されちゃったら、経済制裁されても、これはブレーキにはならないんですね。確かにこれでロシアが傷つくでしょう。大変ひどいことになると思いますが、ウクライナだってひどい目に遭ったわけですよ、大勢人が死んでですね。復興に幾ら資金もらっても、それは、結果的にこれがどうなるか分かりませんけれども、これ休戦になって、まあ良くて、せいぜい良くて東の方は取られますよ。完全にではなくても、当面の間、東の方は返ってこないと思いますね、ですから、プーチンさんがいる間はね。ですから、これは難しいのは、やっぱり戦争が起こらないようにすると。もし起こったら大変なことになりますよと、反撃がありますよと、世界中から反撃がありますよというのは必要だろうと思います。
 そして、おっしゃるとおり、今回の一案で出ている、まあ私は前から、今回はウクライナが十年間はNATOに入らないぐらいの約束で回避できなかったかなと思っていたんですけれども、よく外人の友人と話したんですが、何とか起こらないようにしたいんです、起こっちゃったら、なかなか後、実際人が死ぬわけですから、取り返しが付かないですね。ですから、相手に対する抑止力を強化しておくということは最も重要だと思いますが。
 今回、興味深いのは、今後の安全保障の枠組みという議論が起こっています。その中に、いろんな国が集まって保障しようという中に日本の名前はないんです。なぜないか。それは、いざというときに手を、助けに行けないからなんですよね。ですから、私は、しかし支援だけはたっぷりやらされます。それは進んでやりますけどね。だけど、安全保障にもやっぱり日本は責任持ってやるべきだと。そのためには、世界中が認めるようなことには、もう少し軍事的な行動もするというふうに、私は、集団的自衛権及び集団安全保障の敷居を少し下げてやるようにしたらいいのではないかと思います。
 安保理の中に当然日本は入るべきだと思いますけれども、なかなかその道は厳しいんですけれども、前に安保理改革やったときにA案とB案というのがあったんですね。モデルAとモデルB。A、B。モデルAというのは、常任理事国を増やそうと。明示はしていないが、それは多分、日本、ドイツ、インド、ブラジル、プラスアルファだったんですよ。もう一つは、常任じゃないけれども、準常任理事国をつくろうと。任期は四年とか五年とか六年で、今は非常任というのは二年やったら一遍休むんですけれども、再選可能と。日本だったら、例えば四年やって、再選されれば次やってと、八年やって、一回休んでまたやるというその準常任理事国をつくろうという案もあったんですよね。私は、それでもいいから何か改革を進めたらどうかなと。これは言わば、ファーストクラスは当面我慢するけど、まあビジネスクラスにしようということなんですけどね。
 という案とか、まあいろいろあって、そういう点で、岸田首相もそういうことを考えておられるようだけれども、いろんなテクニカリティーがあるので、国連の相場観、どういうことなら可能かということをいろんな有識者の声を集めて検討して進めていただきたいなというふうに思っております。

発言情報

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発言者: 北岡伸一

speaker_id: 5844

日付: 2022-04-06

院: 参議院

会議名: 国際経済・外交に関する調査会