田島麻衣子の発言 (国際経済・外交に関する調査会)

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○田島麻衣子君 立憲民主党の田島麻衣子です。
 本調査会の最終報告において提言していただきたい点を中心に意見を述べたいと思います。
 本調査会は、これまで三年間、「海を通じて世界とともに生きる日本」を調査テーマとし、海に関する様々な課題について調査を行ってまいりました。三年間の調査を振り返ると、海の問題ではこれらの課題が相互に関連し合っており総合的な取組が不可欠であること、また、日本は海洋国家と言われますが、人的資源や国際的枠組みなどそれを支える基盤が必ずしも盤石でないことが確認されたと思います。
 以上を踏まえまして何点か意見を申し上げますと、海洋秩序、資源、環境など様々な課題を調査する中で、必ずと言っていいほど言及されてきたのが中国の存在です。米中の二国間のはざまにあって日本に求められる外交的な役割は、この地域のいかなる紛争のリスクも他国と協調しながら抑えていく、こうした点にあると思います。力による現状変更は断じて許さないということを基本としつつ、海に関する様々な問題に取り組む上で、環境分野など共通の利益を見出せる分野から機能的協力を積み重ねることで海の持つ公益性に対する中国の理解を促していくとともに、周辺諸国などと連携し、法の支配の原則が徹底されるように国際協力を一層進める必要があります。
 次に、海洋国家日本を支える基盤は、やはり人だと思います。
 調査会では、日本の海上輸送を支える船員の養成について何度か取り上げられましたが、そこでは、日本人が船員になりたがらないという状況も指摘されました。そうした中で、日本人船員を確保していくためには、処遇改善のほか、長期にわたる海上勤務など船員の特性を踏まえた働き方改革を進めていくことが前提にあると思います。
 また、特に日本人船員の場合、賃金などの物的な条件だけでなく、仕事としてのやりがいや夢、ロマンといった精神的な要素の重要性についても指摘があったことから、子供たちを中心に海の魅力や重要性について理解できるような教育を推進し、日本人の海離れを食い止めることも大切だと考えます。調査会では教科横断型の総合的な海洋教育の必要性が指摘されておりましたが、こうした教育が実現することにより、船員だけでなく、資源開発、海洋科学など様々な海洋人材の養成で底上げがなされるものと考えます。
 そのほか、調査会では、資源、エネルギーも重要な論点でした。資源等に乏しく、これらの安定確保が求められ、またカーボンニュートラルが明確な目標とされた中で、海洋国家である日本は、海を生かした再生可能エネルギーの拡大に一層注力すべきと考えます。洋上風力発電もそうですが、海洋や、海流や波、海水の温度差などを活用したその他の発電方式の開発、実用化にも積極的に取り組むべきです。
 最後に、昨年から持続可能な開発のための国連海洋科学の十年が始まっておりますが、現在日本が有している海洋科学分野での優位を確かなものとし、国際的な課題解決に貢献していけるように国際的な枠組みに沿った明確な国家戦略を構築し、必要な支援を惜しまないことが重要です。また、その際には、単なる科学的事実の解明にとどまらず、その結果を基に、政策や国際的なルールづくりなどをリードできるような科学の専門知識や博士号を持った行政官を育成することも必要だと思います。
 私の意見表明は以上となりますが、最終報告において調査会としての提言を行います際には、これまで述べてきたような点も含めたものとなるように希望いたします。
 以上です。

発言情報

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発言者: 田島麻衣子

speaker_id: 32158

日付: 2022-04-20

院: 参議院

会議名: 国際経済・外交に関する調査会