加山弾の発言 (国民生活・経済に関する調査会)
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○参考人(加山弾君) 御質問ありがとうございました。
本当に難しいケースですので、何が正解ということをなかなかお示しできないんですけれども、まず一つ、このアウトリーチの重要性ということは本当に今先生おっしゃったとおりで、これが今の重層的支援体制整備事業ですとか、あとその生活困窮者の法律等々で制度の中にこのアウトリーチということが盛り込まれているというのは一つ大きな前進であるというふうに受け止めております。
それから、この八〇五〇から九〇六〇へとおっしゃった、まさにそのとおりでありまして、現場の実践者の方々も、やっぱり八〇五〇でいうと、その五〇の方が本当にやっぱり難しいと。五〇だったのが、今おっしゃったように、六〇に今は移行しつつあって、三十代の人は四〇になり、五〇の人が六〇になり、そうすると、やっぱり生活ニーズも変わってきているので、何とかその五〇のうちにといいますか、やっぱり五十代と六十代とだと、やっぱり自分の人生の捉え方も違ってくるかなというふうに思いますので、何とか五〇のうちにしたいんだけれども、生活保護につなぐぐらいしかできないなというふうなお声も聞いたりもしております。
そういう中で、解決事例というふうに今お聞きくださいましたけれども、中間的就労につなげているような例はありまして、例えばこの特別養護老人ホームなどで、いわゆる中間的就労的に、もう週に一回二時間だけとか、その職員さんがやっていらっしゃるような、洗濯とか掃除とかそういう簡単な軽微なことを、低い賃金かも分かりませんけど、社会に出るきっかけにしませんかという。
その施設長、特養の施設長さんもおっしゃるのが、やっぱりもう六十になると、やっぱりもうなかなかそういう気力も落ちてしまうので、五十までずっと引きこもりだったような方に、もう老人になってしまう前にそういうこと、うちでお手伝いしませんかという。
慣れてくれば、その週一回二時間を週二回にしたり、二時間を四時間にしたりということで、それで、結局そのお試し雇用みたいな形になって、そこから双方うまくいって正規の採用に至ったということもございますし、少し付け加えると、そこの同じ施設で、刑余者、刑務所から出所されたような方も同じようにお試しの中間就労で雇用されて、双方うまくいったということで正規に雇用されているとかという、そういったこともございますので。
なかなか、住まいを移してということはなかなか容易ではないと思うんですけど、まずやっぱりこの生活基盤を整えていく。無理なく低いハードルから慣れていって、ちょっとしたことからだんだんと自信と社会性と自己肯定感を高めていって、就職してからも、辞めてしまうような場合も、すぐ辞める場合もありますので、そこはやっぱりずっと伴走しながら順調にいくようにということで、本当に丁寧にやっておられます。
本当に一朝一夕にいくような例があればいいんですけれども、そうはいかないような話ばかり聞いております。
以上です。