下野六太の発言 (国民生活・経済に関する調査会)

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○下野六太君 公明党の下野六太でございます。
 誰もが安心できる社会の実現、そして困難に寄り添う支援の在り方について、意見表明を少々させていただきたいと思います。
 実は、私自身が、困難を抱える子供時代を過ごしてきました。七人兄弟の長男として生まれ、昭和三十九年、前回のオリンピックがあった年に生まれましたが、貧乏のどん底で暮らしを、生活をしておりました。幼稚園から中学校二年生まで新聞配達をして、家庭は非常に厳しい状態で、高校のときに、将来は中学校の体育の教師になりたいと思っていたんですけれども、本来ならば高校を出て働かなければいけないような経済状態の中、親に手をついて、将来は体育の教師になりたいということを親にお願いをして、そして大学に行くということになりました。
 大学に行った後の当ては何もなかったんですけれども、大学に行ったら、入学金と最初の前期の授業料だけは親に払ってもらって、大学に行ったら学生課の方が非常にいい方がいらっしゃって、授業料免除を申請すればいいんじゃないかという話を受けて、それからは授業料免除を申請して、残る三年半、授業料免除で大学に行かせていただきました。
 その間、日本育英会の特別奨学金を月二万六千円いただいて、そして生活の基本とさせていただいて、そして念願の教師になった後に、その奨学金の二万六千円は免除、返還が免除になり、大変助かった思い出があります。
 この調査会の中で九人の方々の参考人の意見をお伺いしていく中に、やはり将来の希望をなくしている子供や将来を悲観的に考えている子供、挑戦をしてもいいのに最初から諦めている子供たちが多いのではないだろうか、そんなことをずっと考え続けておりました。誰もが希望を失うことなく挑戦できる社会、それは、奨学金の充実であったり奨学金の返還免除であったり、様々な形で、大学の授業料の減免であったり、様々な形で政治がやらねばならないことはたくさんあると思います。
 そういったところで、教師になった私は、経済的に厳しい家庭のお子さんを目の当たりにしてきました。経済的に厳しいお子さんの中には、五メートルほどしか泳げない子供もたくさんいました。一方、裕福な家庭のお子さんは、もう最初から四泳法、バタフライまで泳げるというお子さんも、スイミングで習っていた関係でたくさんいました。
 教育は、公教育は経済的に厳しい家庭のお子さんにもきちんとした保障をしていくべきだと考えて、研究を積み重ねていった結果、どんな子供も残らずクロールで千メートル泳げるようにし、様々な運動を子供たち自身が達成感を味わうことができるような教育実践を実現をしてこれたのは、実は、自分自身が非常に困難を抱えていた家庭から教師になったということが私は原点であったろうというふうに、振り返ってみたときにそう思います。
 ですから、様々な理由で将来に希望を持てない子供や将来に希望を描けない子供たちを、何としても政治の世界で、希望を失うことなく挑戦ができる、挑戦していいと、そういう社会の実現に向けて、改めて決意をさせていただいたところです。
 以上で終わります。

発言情報

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発言者: 下野六太

speaker_id: 4922

日付: 2022-04-13

院: 参議院

会議名: 国民生活・経済に関する調査会