関根泰の発言 (資源エネルギーに関する調査会)
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○参考人(関根泰君) 御質問ありがとうございます。
触媒というのは、御存じのように、触れて仲立ちをするということでありまして、自身は変わらず、そして周りの反応をどんどんと促進するというものでございます。皆様が余り日頃目にすることはございません。化学産業並びに環境、いろいろな分野における縁の下の力持ちという存在でございまして、姿形は大体無機質な粉のようなものでございます。
この分野におけるイノベーションというのは、端的に申し上げると、これまでの化学産業あるいはこれまでの燃料や環境、全ての分野、今のところ今ある触媒で何も困っていないと言って過言ではありません。それは、京浜工業地帯、中京工業地帯、阪神、北九、あるいはそれ以外の大規模な工業地帯やコンビナートで効率よく大規模に大きく動かしている、それも化石資源を使って動かしている。この範囲においては、ほぼもうでき上がったすばらしい技術が百年以上の歴史の中で積み上がってきています。
一方で、これからの時代見据えると、エネルギー源が再エネになる、原料が地上資源になる、こういう厳しい制約の中で、じゃ、これを転換できる触媒はあるかというと、ほぼ皆無ということになります。そういった点では、低い温度で欲しいときに欲しいだけ化学反応を制御する技術、あるいはその辺に普遍的に存在する価値の低い物質を転換する技術、こういったところがこれからの触媒化学において肝となると思います。
その結果として、我々が使いやすい合成燃料、メタン、こういったものを作ることができれば一番の喜びかと思います。