宮口治子の発言 (文教科学委員会)
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○宮口治子君 ちょっと驚く数字だと思われませんか。確かに、私立学校の経営方針と言われれば、そういう面もあるかもしれません。
私自身の経験からですが、そして子供を育てている中でずっと疑問だったことがございます。そして、私の議員として取り組みたい重要な課題があります。
私は、小学校二年生までは地元の公立の小学校で、そして小学校三年生からは私立の小学校に転校いたしました。公立の小学校と私立の小学校の様々な違いに直面し、幼いながらも悩んだことを覚えています。その違いの一つに、私立の学校に転校した際、特別支援クラス、当時の養護学級がないということに、なぜだろうと疑問に思いました。
今問題となっているのは、発達障害児を始め学習障害やADHDなど、一見見かけで分かりにくい児童へのフォローかと思います。先ほど数字を提示していただきましたが、全国の私立小学校二百四十一校のうち、特別支援クラスがあるのはたったの一校です。もう一つ、中学校は、私立の中学校に至っても、七百七十八校のうちに特別支援クラスがあるのはたった一校です。
私は、私立小学校への特別支援クラス設置の義務化が望ましいと思っています。もちろん現状の制度では難しいことは理解しておりますが、実際に現場でどのようなことが起きているのかをお伝えしたいと思います。
幼稚園や保育所等で発達がグレーだと言われた子供が私立の小学校に進み、発達障害の三つの柱と言われている社会性、コミュニケーション、こだわり、これらのうち、成長の段階で周りとの関わりが難しくなってきたり学習の困難が生じてきた場合、現状では、学校を退学し、地元の公立小学校の特別支援クラスに通う選択になるかと思います。お友達や学校は大好きなのに、一緒に卒業したいのにと嘆かれる保護者の方の声を多く聞きます。本人がしんどいときフォローが受けられるクラスがあれば、やめなければいけないという選択肢はなくなるのではないでしょうか。
また、発達障害の特性の一つでもある、得意なことの能力に突出した能力を持つ子もいます。私の知るお子さんに、算数の計算力や記憶力がすごいのに、国語の授業が全く受けられないという子がいました。そういった子供も、いいところは伸ばし、つらいところは逃がしてあげられる場所があれば、その学校に続けて通いたいという本人の意思を酌んであげることができるのではないかと思います。また、前回の質問でも、できる子は伸ばし、底上げをすることも求めた際、大臣からもしっかり取り組むとの答弁をいただきました。
社会に出れば、様々な個性、特性を持つ人に出会います。小学校の頃、ちょっとほかの人と違うけど、みんなで受け止めて支え合う、認め合う経験があることを、私立小学校でもそういった経験や触れ合うことのない学校生活を過ごして大人になった場合、多様性を認めていく社会をつくっていく上で、この部分を考えることは重要なことだと思います。
そこで、先ほども申しましたとおり、現状の制度では私立小学校に特別支援クラスの設置の義務化は難しいことは理解しています。そこで、対応する学校に補助金を出せば、学校によっては特別支援クラスを設置しようというインセンティブとして働くのではないかと思いますが、そのような制度は考えられないでしょうか。