2022-03-23
参議院
野田聖子
地方創生及びデジタル社会の形成等に関する特別委員会
野田聖子の発言 (地方創生及びデジタル社会の形成等に関する特別委員会)
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○国務大臣(野田聖子君) まず、先日は、三木委員におかれましては、大変御多忙な中、御一緒に視察にお付き合いいただきましてありがとうございました。
まず、最初にお話があった美馬市ですけれども、私が心引かれたのは、うだつの町並みということで活性化に取り組んでいて、私の地元の岐阜県にもやっぱりうだつを売り物にしている場所がありまして、参考にさせていただければなという気持ちもございました。
今お話があったように、古民家をサテライトオフィスにしている森邸にお邪魔をしました。本当に普通の町並みです。普通の、私の地元に帰ってきたのかなと思うような、昔ながらの町並みの古いおうちに一歩足を入れると、そこはまた別次元のテレワークができるオフィスであったと。ですから、イメージとして、何か全てつくり替えてきたのが今までの地方分権というか、新しいもの、新しいものを、建物を造っていくということで、何となく東京に擬するような、地方分権、地方の推進はそう進められてきたけれども、あるものをしっかり賢くリノベートして、古いものと新しいものを融合させるという、それもう各地で行われていますけど、まさにその先駆的な取組であったと思います。外は古いけど中をしっかりと今のテレワークに造り替えて生かしていくというのをはっきり拝見させていただいたことが非常にうれしかったと思います。
神山町の方は、私のもう一つの仕事である子供政策。地方創生と子供というのは何となくいつもばらばらに議論されているんですけど、一緒のことで、やはりどんどん人口減少で廃れていく地方を救う手だての大きな一つは子供たちがそこで生まれ育つこと、で、将来の人材としてその地域を支えていくことが見えないと地方にやはり投資意欲がなくなる。
そういう中で、神山町というのはまさに子供にフォーカスを置いて、そこに住んでいる神山を愛する若者たちが、どうしたらほかの同じ世代の人たちに来てもらえるだろうかという、その現場というかその当事者レベルで物を考えたときに、やはり子供たちが集まれる場所、そして子供たちが集まることによって親が集える場所、さらには良質な住宅、で、近くに学校がある、さらには医療費等の、子供への医療費がしっかりと安定、ただであると、そうするといざというときにすぐ病院に呼べるとか、そのような話を車座もさせていただく中で伺いました。つまり、住居というハードと、そして医療費等と教育のソフトがやっぱり融合して初めて子供と一緒に生きていこうという環境がつくられるんだなということをしっかり教えていただいた次第です。
そして、三木委員からありました芝居小屋。私はびっくりしたのは、半ば壊れたままにしてある。天井も幾つも穴が空いていました。壁もぼろぼろなところに補強のための板を張っているだけで、どうしても私もリノベーションというときれいに造り替えるってイメージがあるんですけど、壊れたところは壊れたままというのをあえて使っているということに驚きで、コストもそんなに掛からないんだろうなという印象です。むしろ、皆さんが言っていたのは、アーティストとして大事なことは中身なんだと、何をやるかで、外見じゃなくて、ただこのような場所があるということがうれしいということで、それをどう生かしてくのかがアーティストの腕なんだということを言われて、すごく学ぶところがありました。
いずれにしても、ただ、非常に興味深かったのは、ずっと運転してくれた方が神山の御出身で、そういう取組をすることに対してやっぱり神山に生まれ育った自分はすごい抵抗があったと、よその人がずかずかと自分のふるさとでいろんなことを、変わったことをすることにはすごく抵抗がありましたということを率直におっしゃっていただきました。でも、慣れてきましたと。やっぱり最初はいろんな新旧の、元々いる人と新しい人たちの葛藤はすごくあるんだと思います。でも、それをうまくうまく大人の知恵で乗り越えてきておられるのだなということを実際に会話する中で思った次第です。
つまり、私たち幾ら国がどんどんやれやれと言っても、そこに住まう人たちの、やっぱり人のことを考えなければ地方創生は進まないということを三木先生の先導でいろいろと学ばせていただいたことを感謝申し上げます。ありがとうございました。