松原仁の発言 (外務委員会)
⚠️ コピーしたテキストを転載する際は、転載元URL(kokkai-data.com)および原典URL(kokkai.ndl.go.jp)を必ず残してください。発言内容の改変・出典削除は禁止です。
詳細は利用規約をご確認ください。
○松原委員 私、冒頭、まず言っておかなきゃいけないのは、北朝鮮というのは本当に、人権侵害をして、国家主権を侵害し、アーミテージさんに私も十数年前に会いましたが、継続する、現在進行形のテロを行っている国家とアーミテージさんは私に言いました。そういうとんでもないことをやった国である。それは、どれほど怒っても、怒り心頭に怒っても足りないぐらいの怒りを我々は感じているということは、冒頭、当然のこととして、この場で私も自分の思いを申し上げた上で、しかし、拉致問題解決には、その怒りは怒りとして内面に抑えながら、冷静なる協議をしていかなければいけない。
こういうことで、今、一つの、例えば死亡の、安否確認に関しての我々の態度、恐らく、国際社会や、そして北朝鮮にそういった書簡を出すということを含めて表立ってやっていないと思うので、そういったことをまずやるところからしなければ、全然何もないままにずっと時間が流れていくんじゃないかということを大変に危惧しているということをまず冒頭申し上げたい。
〔委員長退席、西銘委員長代理着席〕
さて、次に、北朝鮮はとんでもないということは冒頭言った上で、しかし、北朝鮮側と、私も担当大臣で二、三やり取りするときに、彼らがどういうことを言っていたか。
たくさんあるんですが、一つは、やはり、五人を日本に帰国させたということによって、すさまじい反北朝鮮感情が大変に日本国内で沸騰したのは御存じのとおりであります。このことは、北朝鮮側から見ると、残念ながら、北側から見て成功した事例にはなっていないわけであります。
五人帰して収まるかと思ったら、あそこまで日本の怒りが頂点に達した。それは、そもそも北朝鮮側が、同じ印影で死亡の判こを押すとか、もう全くあり得ないような、荒唐無稽な死亡の状況を説明するがゆえにそういうことが起こったわけでありますが、彼らは、したがって、帰す場合に、日本の国の、国内におけるすさまじい反北朝鮮感情が吹き荒れることは、これは何としても避けたいというのが一つの本音でありました。
ほかにもいろいろとあるんですけれども、それはここでは言いません。
私は、このことを考えたときに、あのときに、政府、小泉純一郎さん、あの政府が、最初はそれで収めようと思っていたのかもしれないけれども、政府の手に負えないぐらいの日本人の国民の感情の強烈な爆発があった。したがって、その政府とだけやることによって、同じことが二度起きないということにはならないというふうに当然懸念を持っていると。
冒頭申し上げたように、北朝鮮はとんでもないですよ。しかし、解決するためには冷静にやらなければいけないということを私は申し上げている。
そこで、私は、私も担当大臣のときにもそれは考えたんですが、国には拉致対策本部という総理大臣を中心にしての組織がある、しかし、実際、拉致の世論を誘導しているのはどこか。有識者ですよ、有識者の方々が誘導している。個名を挙げるのがいいかどうか分かりませんが、ジャーナリストの櫻井よしこさん、私も大変に尊敬しておりますが、こういった方、有識者の人たち。それから、救う会、家族会、荒木さんなんかの特定失踪調査会、そして超党派の議連。安倍さんは、総理にいた頃は、超党派の議連で、我々野党まで声をかけて、官邸で協議をする舞台を彼は設定してくれていました。大変に私は大事なことだと思っています。
つまり、与野党の議員と、家族会と、救う会と、調査会、そこに私は有識者を入れるべきだと。さらには、そこにプラスして、北朝鮮に拉致されていて、戻ってこられた方々、彼らは北朝鮮の実情を知っています。招待所の状況であるとか、また、北朝鮮においてそういった被害者がどういう扱いを受け、どうなっているのか、肌身で分かっている。そういった人たちを入れた、私は、今の拉致対策本部とは別の一つの協議体をつくるべきだと考えています。
その協議体において、今申し上げた安否確認に関して、じゃ、これは、今生きていませんと北朝鮮が言う、しかし、我々はそれをチェックをしますよ、そして我々は、確かにそれがそうだと思われないものに関しては、きちっと生存したまま日本に帰国をさせるべきだ、こういうやり取りから始めていかなければ、いつまでたっても私はこの問題は解決できないというふうに思っております。
ここで林大臣に聞くことではなく、それはむしろ総理大臣に聞くべき話なんですが、こういった協議体をつくって、つまり、北側の立場に立って、安心してという表現はあえて使いたくないが、北側が拉致被害者を出すことに関して抵抗感なくそれが行えるような出口論というのを私は考えていかなければいけないというふうに思っております。
これが私の基本的な大づかみな発想で、それをしなければ、水面下でやっていますと今審議官は言っていたけれども、そういうレベルの話では、二十年間進まなかったように、これからも進まないだろうというふうに思っています。
その上で、私は、北朝鮮に対して、やはりあめとむちというのは重要であるということは前から言っている。
昨日も、増元さん、第二代目の拉致家族会の事務局長と会って話をしました。彼が言っているのは、何で小泉純一郎のときに五人戻ってきたのか。それは、アメリカのブッシュが悪の枢軸の一つとして北朝鮮を名指しをした。私も、これは蓮池さんか何かの著書で、北朝鮮の政府高官が脂汗を流していたというのを読んだことがありますよ。増元さんもそのことは言っていました。やはり、それだけ恐怖を感じた。つまり、圧力によって、北朝鮮は、アメリカの極めて親しい同盟国である日本に対して被害者を出すということをやってきたというのが、あのときの恐らく事実だったと私は承知をしております。
日本政府は前から米支援とかをやっていますが、これがそういった問題を解決することにどこまで効果があったかは極めて不透明であります。だから、むちというのは極めて必要であるというふうに認識をしております。
そこでお伺いしますが、北朝鮮サイドに対するあめとむちとしてどういうものが想起されるか、お伺いしたい。
〔西銘委員長代理退席、委員長着席〕