山本龍彦の発言 (憲法審査会)
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○山本参考人 今御指摘いただきましたように、近代の立憲主義の基本的な枠組みというのが、私の認識では揺らいできている。それはいろいろな角度から申し上げることはできると思いますけれども、特に、やはり認知領域というものへの介入ということが、AI、デジタル化を通じて起きてきている。そこが刺激されて、いわば合理的な判断というよりも、非常に反射的、動物的な、そういった、反応というものによって物事をファストに考えてしまうという傾向が、私自身はネット社会においては見られるのではないかというふうに認識しているところでございます。
ですから、これをいかに熟慮を今後促進していけるか。これはもう何か特定の制度を変えるということではなくて、情報空間全体のやはり再構成、再構築が必要なのではないか。そういう意味では、今の、これは憲法事実と呼んでいいか分かりませんけれども、今の問題状況というものをしっかり調査をして、それから問題認識を示していく。問題状況がこうであるということを示して全体の方向性を示すという流れが、これをどこの場でやるかというのは非常に難しいと思いますけれども、私は、憲法審査会にその点は期待をしているところなんです。
そういった形で全体的な見通しというものを総合的に示していくということが、こういった今の状況というものを憲法レベルで捉えるというためには必要なのかなというふうに思っているところでございます。
ありがとうございました。