阿部知子の発言 (厚生労働委員会)

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○阿部(知)委員 加藤大臣はどんどん論点をずらされますが、どこにも蔓延予防効果があったというデータはないのです。医療の負荷が取れる、それは期待されることです。でも、努力義務を課すときには、法律にのっとれば、蔓延予防効果のある場合のみなんです。それくらい、公的関与を強めるということは慎重でなくてはいけないという理解がされないといけません。それに足る疫学データを出さなくてはいけません。ある接種率を見て、地域差を見て、接種率が高いところが子供のですよ、本当に全体の感染が少ないかとか、これだってまだ出されていません。そうなると、一体果たして、十九例の症例しかない、急に努力義務規定がかかる。
 のみならず、その後、六か月から四歳にも努力義務がついて接種が勧奨をされております。しかし、六か月から四歳までの承認の折には、もちろん日本人データがないばかりか、実は、その年齢の上の五歳からの接種経験と十六歳から二十五歳の接種経験を比べて、余り差がなかったから四歳以下もオーケーとなっているんです、詳しく言うとちょっと複雑なので。とにかく、六か月から四歳というところは根拠薄弱、有効性について。まして、蔓延予防効果はない。ないというのはデータがないという意味です。私は、この進め方は極めて乱暴だと思います。
 そして、お手元四ページ目に、接種をこの年齢でいたしました場合の副反応を拾ってあります。これは薬事承認されたものから拾っておるわけですが、二歳から四歳においても、倦怠感、嘔吐、下痢。それから、六か月から一歳のところは、接種後、いらいら、中枢神経に刺激があるのかもしれません、食欲減退、発熱頻度はそう高くありません。
 しかし、こういう現象をもし親御さんが我が子に経験すれば、予防接種、子供はみんな嫌ですから、打てば、後、いらいらもあるかもしれない。ただ、不安です。子供が過敏になって、接種後、不安であるということはよく経験をします。私は、やはり事を進めるには十分に説明、根拠が要るものと思います。こうした事態を含めてですね、佐原さんが答弁したいのかな、そこで情報が来たのかもしれません、これは聞きませんから大丈夫です。
 続いて、国立国会図書館のデータを示させていただきますが、果たして四歳以下の子供に、コロナワクチン接種、どこでやっているんだということであります。
 国会図書館のクレジットですから確実だと思いますので、御紹介させていただきますが、アメリカでは、確かに、生後六か月以上の小児に対して接種推奨。
 でも、実は、ジェトロの調査によると、親御さんの半数以上は、四歳以下はやらないというお考えだそうです、日本みたいに努力義務じゃないから。それくらい不安なんです。
 そして、イギリスは四歳以下の小児に対する接種は行われていない。おまけに、五歳から十一歳の小児については、接種は可能であるが、これは推奨もやめています。ドイツ、同じです、四歳以下の小児に対する接種は行われていない。フランス、行われていない。イスラエルはありますが、基礎疾患を有する小児に対して接種の推奨。オーストラリアも同じですが、接種の可能性はあるけれども、勧めていないということですね。カナダ、同様です。韓国、四歳以下の小児に対する接種は行われていない。
 こういう国際的な動向を見たときに、なぜ日本だけ子供の六か月からのコロナワクチンに前のめるのか。私は、もちろん、小児科学会に所属していますから、学会が推奨しているのも知っています。ただ、一人の医者として見た場合、こんなにデータのないこと、特に、長期予後が、長期のフォローができないことにここまで前のめることは、私は間違っていると思います。
 大臣にお伺いいたしますが、かといって、私も、間違っている、間違っていると言っているだけで済むとは思っていないので、大臣にお尋ねしますが、私は以前から子供の母子手帳を予防接種管理のために使っておりますが、これをカード化して、そこに予防接種データを全部入れていく。シミックという民間会社が慶応大学と連携しながら川崎市でやっている事業ですが、非常に接種の間違いも少ないし、それから、一週間ほどたったら、親御さんの方から質問があれば、そこにLINEで寄せていくことができる。予防接種のデジタル化と同時に、親御さんの不安を拾い上げる、誤った接種を防ぐ、そして、もっと言えば、長期の影響が見えます。
 私は、子宮頸がんワクチンのときに、六か月や一年以上たって訴えがあったケースが、そこに確かなデータがないというときには本当に判断が難しいということを経験しました。今、コロナのワクチンで、非常に、子供たちへの接種、ただでも多いんですけれども、多くの接種がなされるようになって、当然、そのことをきっちりフォローできる体制が必要です。
 大臣には以前にこうした母子手帳のデジタル化のことをお話ししましたが、私は、マイナンバーカードを義務づけて健康保険証を取り上げる前に、まず確実にやれる、子供たちのための、親御さんが利用できる情報の在り方、間違いのない接種の在り方を考えるべきと思いますが、大臣のお考えを伺います。

発言情報

speech_id: 121004260X00520221102_062

発言者: 阿部知子

speaker_id: 26143

日付: 2022-11-02

院: 衆議院

会議名: 厚生労働委員会