長友慎治の発言 (本会議)
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○長友慎治君 国民民主党の長友慎治です。
会派を代表し、ただいま議題となりました鈴木財務大臣の財政演説について質問いたします。(拍手)
まずは、岸田総理に一言申し上げます。
山際前経済再生担当大臣、葉梨前法務大臣に続き、昨夜、寺田総務大臣が辞任しました。この一月弱の間に、三人の閣僚が事実上更迭されたことになります。
これまで、岸田総理は、山際大臣辞任のときも、葉梨大臣辞任のときも、寺田大臣辞任のときも、丁寧な説明をするように、説明責任を尽くすようにと指示されてきましたが、私たちは、総理自身の任命責任について丁寧な説明をまだ聞いていません。改めて自身の任命責任について説明を尽くしていただきたいと思いますが、総理、いかがですか。
総務省が十一月十八日に発表した十月の全国消費者物価指数は、値動きの大きい生鮮食品を除き、総合で一〇三・四と前年比三・六%上昇しています。上昇率は、第二次石油危機に伴うインフレが続いていた一九八二年二月以来、四十年八か月ぶりの高い伸び率となっています。物価の上昇は十四か月連続で、十月は、原料価格の高騰や記録的な円安の影響で、都市ガス代が二六・八%、電気代は二〇・九%値上がりしています。総務省は、今後も総合で三%台の高い伸びが続く可能性があるとしており、民間調査会社によれば、物価高による家計負担は昨年に比べ九万八千円増加しています。
岸田総理は、先月、物価高騰の現場の声を聞くために、買物客らでにぎわう都内の商店街を視察されましたが、そのとき聞かれた生の声は総合経済対策に反映されているのでしょうか。今の物価上昇についての認識をお伺いします。
私たち国民民主党が参議院選挙の公約でも掲げ、九月十三日に発表した緊急経済対策にも盛り込んだ、国民一人当たり一律十万円を給付するインフレ手当こそ、今必要な経済対策ではありませんか。財源としては、今回の補正予算案に計上された予備費四兆七千四百億円を充当するほか、円買い・ドル売りの為替介入によって外国為替資金特別会計に生じた九兆千八百三十一億円の円貨を利用することを提案します。
具体的な使途が決まっていない予備費が約五兆円規模で常態化しています。国会承認を経ずに使える予備費の濫用は財政民主主義を空洞化させるものです。我が党は、インフレ手当に充当するため、この予備費の組替え動議を提出し実現を求めますが、鈴木財務大臣の見解を伺います。
国民民主党は、外為特会について、令和四年度における外国為替資金特別会計からの繰入れの特別措置に関する法律案を今国会で議員立法として提出します。この法案は、外為特会の資金を物価高騰等の諸事態に対処して国民生活の安定を図るための施策に有効に活用することができるようにするため、令和四年度における同特別会計から一般会計への繰入れの特別措置を定めるものとするものです。
外為特会に着目しているのは我が党だけではありません。自民党の伊藤達也元金融担当相も、十月十七日の衆議院予算委員会で、小泉政権で特会改革に取り組み、埋蔵金を掘り起こしたと、外為特会を是正する必要性を強調しました。
日本の外貨資産の規模は百七十兆円をはるかに超え、先進国でも極めて突出して大きく、一部を売却してもアメリカ政府の理解は得られると考えますが、財務大臣の見解を伺います。
我が党が求め続けてきた電気代の値下げについて、家庭用は平均で約二割引き下げられるとのことですが、産業用には再エネ賦課金相当額の引下げが行われると承知しています。産業用は平均で何%下がるのでしょうか。
政府のガソリン値下げの補助金は、エンドユーザー向けの値下げではなく、一部が事業者の経営改善に使われていたとの批判がありました。小売電気事業者に補助金を入れることで、同じようなことが起こる可能性はないのでしょうか。
ガソリンと異なり、電気料金請求書の燃料調整費の欄で値下げを表すとしていますが、大手電力会社はできるとして、約七百社ある新電力会社でも、請求書で分かる形で一月から値下げができるのでしょうか。
また、クリーンエネルギー自動車・インフラ導入促進補助金は、補正予算成立後、執行団体の決定などを経て、申請の受付開始はいつになるかについても教えてください。
ガソリン補助金は、財務省の調査で、補助額五千五百七十七億円の二%、百十億円が値下げに回っていないことが明らかになりました。今後は値下げに全額回すことはできるのでしょうか。
トリガー条項の凍結解除によるガソリン税の減税であれば、その心配はありません。ガソリンがまだまだ高いとの声も多く寄せられています。トリガー条項の凍結解除も併せて行うべきではないでしょうか。
これらについては、さきに国民民主党から物価高対策、需要不足対策を申し入れさせていただきました岸田総理にお伺いします。
先日、国際子供平和賞を日本人として初めて受賞した川崎レナさんのオランダでのスピーチを総理も聞かれたと思います。十七歳の彼女は、私たち国会議員の姿を見て、次のように考えたそうです。
変わりそうにない日本、自分の生まれた国、日本に誇りを持てないことについて、とてつもない悔しさを感じました。私たち日本の若者は政治に興味がないのではなく、政治を信頼する理由、投票する理由が今はまだ見つからないことが多いのです。市民の声を最初から聞いてくれないように見える日本の政治に誰が協力しようとするのでしょうか。
そして、最後に彼女はこう訴えました。
私たち若者は、見るはずではなかった、つらい、悔しい日本の現実を見てきています。それでも理想や希望をまだ持っています。政治家になる前に格好いい大人になってください。私たちに子供らしく夢を持たせてください。私たち日本の子供は、皆が理想とする格好いい日本になってくれるのをずっと待っています。
岸田総理、最後に、是非、彼女の質問に答えてください。日本の子供、若者が夢を持てる日本にいつになったらなるのでしょうか。いつまで彼女たちを待たせるのでしょうか。
以上で質問を終わります。御清聴ありがとうございました。(拍手)
〔内閣総理大臣岸田文雄君登壇〕