萩生田光一の発言 (予算委員会)

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○萩生田委員 もっと急げと言ってくれという声がございます。これは本当に待ったなしだと思いますので、大臣のリーダーシップでしっかりやっていただきたいし、我々党もサポートをすることを改めて約束したいと思います。
 総理、金曜日に、東京医科歯科大学と東工大の合併のニュースが流れました。私は画期的なことだと思います。まさに今、官邸の下で教育未来創造会議を行っていて、今までの高等教育の在り方では世界と伍していくことはできない、やはり学部の中身、教えの中身を変えていくべきだという意見を多くの皆さんがおっしゃっています。将来的には、今、STEAM教育のお話もありましたけれども、理系二割文系八割のこの構成を、少なくとも五〇対五〇ぐらいにしていく必要があるのではないかというのが我々教育に携わった者の意見でございまして、是非これはしっかりウォッチをしていただきたい、前に進めていただきたいと思っています。
 そして、この前、スタンフォードを見に行ったときに、まさにこの医工連携、現場で見てきました。医学部の隣に工学部があって、医療現場で使う医療機器を工学部がその場で作って、そしてスタートアップ、ベンチャー企業が、もう上場している企業がたくさんありますよ。使い勝手のよさを、同じ大学の中で行き来ができるというこのメリットを、日本もつくるべきだと思います。
 私、ちょっと心配になったのは、この合併する大学、東京医科歯科大と東工大です、本部を千葉県に置くとなっていました。何でだと聞きましたら、今、二十三区は新しい学部の新設ができない、増員ができない、キャップがかかっています。したがって、千葉に行く。これは、文系大学だったら私はいいと思うんですけれども、実習が伴うこういった理工系の大学が、わざわざ千葉から東京に来ないと実習ができないって、こんな不具合はないと思うんです。
 地方創生の観点から二十三区の大学のキャップをはめるというのは、当時の判断としてはあったのかもしれません。もう、たった四年間で世の中はこんなに変わりました。
 私は、東京の足を引っ張って、そして地方にバランスを取るという政策じゃなくて、世界と戦わなくてはならない今の状況を考えたら、いたずらに東京にある全ての大学の定数を増やしていいですよと言うつもりはないんです。よそにもある学部は、それはそのままでいいじゃないですか。しかし、社会ニーズに合わせて、例えば今必要なのはデジタル人材です。早急に人材育成しなきゃならない。IT企業が集約しているのは残念ながら東京ですよ。民間の講師、そういった人たちも含めて、東京にはそういう素材があるのに、東京では教えられない、地方で育ててくれって、これはちょっと無理があると思います。
 したがって、私は、世界と戦っていく日本の大学を考えたときに、例えばこういう、合併をして自助努力によって新しいスケールメリットを生み出す大学ですとか、社会ニーズに応える新しい人材育成をする、そういう学部については、二十三区で堂々とやらせてあげればいいじゃないですか。決してそれは地方を駄目にする話では私はないと思いますよ。
 例えば、デジタル人材だけじゃなくて、データサイエンティストも足りません。しかし、地方の四大学でしか人材育成を今までしてこなかったんです。ですから、こういう社会ニーズに応える人材をつくっていく必要があります。
 医科歯科大学の話をしましたけれども、法医学のドクターの数も圧倒的に足りていません。法医学のドクターは、医師国家資格を取った後に更に学ばなきゃならない、解剖学をやらなきゃならないんです。そういったことができる大学は首都圏に集中しています。
 今、東京では検視が必要な遺体が年間二万一千体以上出ます。その中で司法解剖に回る遺体もあります。残念ながら、この法医学に携わるドクターが少なくて、司法解剖の時間が遅れています。これは何を意味するかといったら、十年後、二十年後、同じようなパンデミックが起きたときに、最初の患者を見落としますよ。
 まさに国家戦略として、必要な人はちゃんと育てていく、必要なものをつくっていく、その視点から、私は、この二十三区規制の緩和というのを進めるべきだと思っていまして、岡田大臣にお考えをお聞きしたいと思います。

発言情報

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発言者: 萩生田光一

speaker_id: 2656

日付: 2022-10-17

院: 衆議院

会議名: 予算委員会