松川るいの発言 (憲法審査会)
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○松川るい君 ありがとうございます。自民党の松川るいです。
憲法は国の基本法であり、時代に合わせ改正していくことは当然のことと考えます。事実、一度も憲法改正をしたことのない国は、世界において我が国以外にほぼ皆無でありますが、憲法九十六条に改正条項が規定されているとおり、我が日本国憲法もまた時代に合わせて改正をすることをそもそも予定している法典であります。
なお、別に六十五回改正しているドイツだけではなく、日本同様ざっくりした規定ぶりの米国も戦後だけで六回憲法改正していることも付言させていただきます。
コロナ禍にロシアによるウクライナ侵略と、世界情勢は一層厳しさを増し、時代を画する変化に直面しており、時代に合わない憲法条項の不備はもはや看過できないレベルだと感じます。
まず、我が国の独立と平和を守る能力を有し、任務を負う唯一無二の組織である自衛隊がいまだに憲法上の位置付けを与えられておりません。どの国の憲法でも軍隊又は自衛権はきちんと規定されています。この七十年の日本の平和を守ってきたのは自衛隊と日米同盟です。自衛隊は国際法上は軍隊であり、それにふさわしい処遇や手続が必要です。ロシア、北朝鮮、中国という安全保障上の懸念が日本を取り巻く中で、これ以上自衛隊が違憲かもしれない状態を続ける余裕は日本にはないと思います。最低限、自衛隊の憲法上の明記を求めたいと思います。
また、自分の国は自分で守る、その重要性については、ロシアによるウクライナ侵略を目の当たりにし、多くの国民の皆様が感じているところであります。その観点から、主権国家として到底看過できない不適切な記述が前文にあります。平和を愛する諸国民の公正と正義に信頼して、我らの安全と生存を保持しようと決意した。これは、他者に自国の生存を依存するという主権国家として恥ずべき規定、記述であり、削除、改定が何としても必要であると思います。
また、東日本大震災、コロナ禍においても、緊急事態において国家が主導的な役割を果たす重要性が認識されました。憲法に緊急事態条項が存在しない世界の憲法はほぼ皆無です。緊急事態において国家が権力を濫用しないためにも、緊急事態条項の規定を置くべきであります。
と申し上げた上で、私は、各人がこの意見をただ述べ続けるだけでは成果が得られないと思うんですね。この議論の結果、どういう点についてどういうふうに改正をしていくのか、その議論を収れんさせていくのかについて具体的に検討を進めるべきだと考えます。
国民の過半数は憲法改正を支持しています。参議院選挙後に行ったあの朝日新聞の世論調査でさえ、憲法九条改正、自衛隊明記の賛否については、五一%賛成、反対三三%を上回っています。
また、優先度が低いという御指摘もミスリーディングです。物価高対策と比べて憲法改正の優先度が低いのは当然ではないでしょうか。
私は、政治の役割は国民に迎合、後追いすることではなく、国家国民にとって必要なことについてリードしていく、そういう役割もあると考えます。是非、この憲法審査会におきまして、しっかりと国民の期待に応え、時代に合った憲法改正に具体的につなげる審議を行うべきことを改めて申したいと思います。
ありがとうございました。