石田昌宏の発言 (厚生労働委員会)

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○石田昌宏君 ありがとうございます。
 医療保護入院はこの二十年間で増えてきていますが、その内訳を今御説明いただきましたけれども、実は二十年前は大半が統合失調症の入院でした。それは今でも多いことは変わらないんですけど、その後急激に、症状性を含む器質性精神障害というふうになるんですけど、まあちょっと単純化して言っちゃうと認知症ですね、の患者さんがどんどん医療保護入院で増えていて、二十年前の二倍以上になってきています。
 まだ統合失調症の患者の方が多いんですけれども、多分もうあと何年もすると、これ比率逆転してきて、医療保護入院の中心が認知症になっていくような傾向を示しているところにまた一つの課題があるのではないかというふうに思っています。
 横浜にNPO法人さざなみ会という会があって、そこが神奈川精神医療人権センターというのをつくっています。今年の八月にそこで、神奈川県内の七十の病院、さっきおっしゃった六月三十日の六三〇調査の個票を開示請求したんだと思います。各病院の状況についてまとめたデータ本を出しています。
 それを読むと、いろいろ興味深いことが分かってきて、ちょっとそれについて質問をしたら切りないぐらいあるんですが、今日は一点だけに絞らせてもらいますが、その中のデータを見ると、入院患者全員が医療保護入院という病院、結構あるんですね。結構あります。でですね、じゃ、全員が医療保護入院って何なんだろうなと見ると、そういった病院のまた多くが、ほぼ全員が認知症なんですね。認知症の患者さんを医療保護入院として事実上病院で診ているというところ、結構あるんですね。
 これがいいか悪いかって、ちょっと今議論するだけの素材がないのでちょっとおいといたとしても、ここから見えてくるのは、例えば精神科の病院で、医療保護入院で認知症入っています。症状が同じかどうかはちょっと分かりませんが、また、ほかの症状もあるので一緒にしちゃいけないとは思いますが、それでも、認知症というくくりで見ると、実際、精神科の病院だけじゃなくて、介護の保険の施設、例えば介護老健とか介護特養もかなり認知症の方ばかりというところも現実的にあります。
 また、医療の方でも、身体科の病院で療養病床とか、場合によってはリハビリテーションの病棟とかでかなり認知症の方が占めている病院もあって、例えば、そういった介護の施設だと、そこは身体拘束禁止とかというルールがあったりとか、当然入所は契約の下に行いますし、医療であっても、そこは一定の条件があれば拘束というのはあり得るのかもしれませんけど、医療保護入院みたいにある意味強制性を持った入院という形態はないわけですね。
 一方、介護保険、あっ、精神科の場合は医療保護入院ですから、ある意味強制性を持った入院しているわけです。そういったところの理由とか区別ってどうなっているのか、ちょっとよく分からない状況です。医療保護入院というのはなぜ介護保険施設や身体科の病院では存在せずに精神科だけにあるのかとか、そもそも精神科に入院している認知症患者さんに対して医療保護入院というのは適切な考えであったのか、あるのかといったことなどが整理し切れていないというか、これからしなきゃならないんだと思いますけれども、まず、それについての御見解をよろしくお願いしたいと思います。

発言情報

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発言者: 石田昌宏

speaker_id: 31166

日付: 2022-11-01

院: 参議院

会議名: 厚生労働委員会