石田昌宏の発言 (厚生労働委員会)

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○石田昌宏君 精神科についてはそういう考えかもしれませんけど、さっきの個票を見てみると、逆に、認知症の患者さんがほとんどであっても、ほぼみんなが任意入院という病院もあります。かなりやっぱり運用面でもいろいろと現実的な迷いがあるんだと思うんですね。今の話の中だと、介護の話とか医療の身体科の方の話については、局が違うとか担当が違うのでなかなか答えにくかったと思うんですけれども、そういったものを含めて整理をするというか、やっぱり思考することが大事じゃないかなと思います。
 正直、私もこうすべきだという回答をまだ持っていないので、ここでこれ以上ちょっと深い議論なかなかできないんですけれども、明らかにおかしいんじゃないかなというのは感じられると思います。少なくとも、これらについて一体的にどう対応していくべきなんだろうかといった議論を厚生省の方でも是非始めていただきたいというちょっと振りを今日はまずしたいというふうに思います。これ、今後また議論を深めていければなというふうに思いますので、是非よろしくお願いします。
 次に、今度は、看護小規模多機能についても今日幾つか提案させてもらいたいと思っています。
 三十年前になるんですけど、一九九二年に老人保健法が改正されて、当時、指定老人訪問看護ステーションといったんですけど、そういった訪問看護ステーション制度ができました。ちょうど僕そのときに、私、衆議院議員の秘書やっていまして、その立場ではありますけれども、この訪問看護ステーション制度つくるの、結構国会でいろんなことさせてもらいまして、思い入れがかなりあります。理想的なものを目指しながらも様々な状況があって、かなり妥協妥協というところもありました。ただ、産みの苦しみだと思っていますし、完全じゃないにしても、新しい仕組みとして今ここまで発展する訪問看護ステーション制度ができたというのはうれしく思います。これはますます発展していってほしいと思います。
 私は臨床でも訪問看護やっていたので、余計これ思い入れがあるので、ちょっと是非、ちょっと突き詰めていきたいと思いますが、当時、訪問看護ステーション制度をつくったときに思いがありまして、それは、今に至って残念ながらその思いは成り立っていないと思っています。多くの方が訪問看護ステーションのことを訪問看護をするステーションと読んでいるんですけど、私たちはそのイメージじゃなくて、訪問と看護の間で切って、訪問、看護ステーションと、こう捉えていたんですね。看護ステーションは分かりにくいんで、ナースステーションって言った方が分かりやすいかもしれません。それは病院の病棟には必ずある機能です。
 病院の入院中の患者さんがそこで治療とか療養生活をするわけですけど、それは支援がなきゃできません。そういった支援を病院の病棟で行われるってときに、そういった様々な支援の方法、いろんな多様なやり方で、ナースステーションを拠点にして、ナースステーションから様々な方法でされているわけですね。で、それをそのままこの機能を町の中に持ってくると、町の中の自分の家で療養や治療を進めている方の支援ができるだろう、そういったイメージでありました。ただ、訪問看護ステーションは訪問看護という一機能でしか、看護による一機能しか提供していないわけであって、一機能じゃ不可能です。
 病院で見てみると、例えば看護師がラウンドしますとかというのは、距離が十メートルの訪問看護と見れば分かりやすいんだと思うんですね。例えば、ラウンドにも、訪問看護にも二種類あって、患者さんのことを順番に回ってラウンド的にやる短時間型と、一人の患者さんのところにじっくり入る長時間型があるわけです。ですから、介護保険の訪問看護ステーションの仕組みも、最初はありませんでしたけど、途中から短時間型と長時間型の二種類ができるようになったというのは当然合理的な話です。
 病院で、特に高齢者が多い病棟を見たら分かりますけど、日中に車椅子とかに座って認知症の方がナースステーションの周りに集まって、また中で過ごしているという姿、よくあると思います。昼間そこに行って過ごして帰ってくる。看護師がいるところにいる方がいいわけですね。そういうのを普通は多分デイサービスとかデイケアというんです、昼間行って過ごして帰るから。実は、そういった機能が病院のナースステーションにあります。これはそのまま地域でやればいいので、当然、そういった機能を持たなければ地域でもいけないということになります。
 夜は、余り体験する方少ないと思うんですけれども、仕事をしていると分かりますが、大体、どうしても不穏な方とかが、ベッドごと何となくナースステーションのところに来てナースステーションの中で寝ているとか、そういった場面って結構あるんですね。夜寝て朝帰る、それはショートステイというんです。当然、地域の中だって、夜こそ不安ですからショートステイ的な機能が必要です。
 ナースステーションは、ただあるだけじゃなくて、患者さんや家族が相談に来ます。そこで相談に乗って、また解決策を見付けるわけですけれども、当然、そういうのは必要な機能であるから、地域の中のナースステーションだって、相談という機能が必要だったりするわけです。
 さらに、ナースコールが必ずつながっています。今、地域の中でナースコールがつながっている場所がないんですね。それで、いきなり、困ったら一一九番とかいっていきなり消防署に電話掛けているんだけど、本来は、ナースがたくさん地域にいるナースステーションにナースコールを掛ければ、そこで様々なトリアージが行われるとかいろんな対応できますので、ひょっとしたらそれで救急車呼ばずに済むケースがたくさん増えるかもしれません。実際病院でそうやっているわけですから。いきなり医者呼んで、医局に電話しません、病院だと、ナースステーションにナースコール鳴らします。などなどで、こういった形のナースステーションを地域に置けるんだ、将来こう発展するんだと思いながら、三十年前に、まずその一歩として訪問看護ステーションという拠点をつくることが大事だと、そう思ったのがもうはるか前です。
 確かにそれは少しずつ進化していて、今、小規模、看護小規模多機能居宅介護という形で、ある意味泊まりも通いも、もちろん訪問もできるような姿ができてきて、それに徐々に近づいているなとは思っていますけれども、将来的にはむしろこれが地域の看護の拠点の中心になっていくべきだと思います。ですが、まだまだなかなか広がらないんですね。
 そこで、まずお伺いしたいんですけど、こういった看護小規模多機能が今残念ながら広がっていないこの理由をどう分析するか。大西局長、是非よろしくお願いします。

発言情報

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発言者: 石田昌宏

speaker_id: 31166

日付: 2022-11-01

院: 参議院

会議名: 厚生労働委員会