青柳仁士の発言 (外務委員会)
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○青柳(仁)委員 安保理改革は、今御指摘がありましたとおり、簡単に進むものではないというふうに思っておりますので、外務大臣の御決意が非常に重要でありますし、事務的に進んでいくようなものでも当然ありませんので、是非そういった様々な場での引き続きの発信をお願いできればというふうに思っております。
そういった中で、安保理が機能しない中で、とはいえ国連としても一定の役割を果たしていこうということで、今国連がやっていることは、安保理自体の決議はできないけれども、総会で強制力のない決議を行って、なるべくロシアの行動を制限したり変えていこうとしていったり、あるいは事務総長の声明を出してみたりと、様々な努力をしております。
その中で、国連の様々な機関がどう動くかということも、一定、国際世論をつくっていく、あるいはこういった国連の行動を変えていく上で非常に重要なことであります。
そういった中において、国連機関をどういうふうに日本政府として動かすか、あるいはそこにどういう人材を送り込むかということがこういった国際社会の国際秩序をつくっていく上で重要なわけでありますが、今年度の初めに開発協力大綱の改定というものが予定されております。この中で、我が党からこれから提言書等も作っていきたいと思いますが、提案をさせていただきたい点が何点かございます。
そのうちの一つが、国際機関拠出の戦略的な活用というものがあります。
これは、各国は、国連の機関、国際機関においてできるだけ幹部ポストを自分の国で押さえたい、当然のことながらそれは権限ということですから、そういった思惑があります。ですから、資金を拠出するのであれば、その見返りではありませんけれども、そういった形でポストも一緒に取っていくというようなことを戦略的に行っているところがあります。
一方で、日本の今の国際機関拠出というのは、ほとんど、当初予算での拠出は前年度ベースでほぼ変わりがないような形、為替だけを勘案して出していて、また、補正予算に関しては、その時々の補正のテーマに応じて非常に波のある形で大きなお金を一度にどさっと入れるという形になっています。
このやり方は、実は余り当たり前のやり方ではありません。各国を見てみると、かなり特殊なやり方をしております。
これだけ大きな予算を一度に入れるのであれば、それは細かく分けて、戦略的に活用されるように、それだけの予算を出すから、ポストをしっかり交渉するとか、あるいは別の行動変容を促すとか、そういったことに資金は使えますし、また、日本の顔の見える援助、外交ということを考えましても、そういったきめ細かな使い方、拠出の仕方というのをすべきだと思います。
昨年の補正予算でもグローバルファンドだとか保健セクターに物すごく大きなお金がどさっと入っていたわけですけれども、ああいうやり方というのは、余り効率的でもなければ、我が国の国益につながるものでもないというふうに現場を知る者の一人として感じております。
そういった中において、今後、国際機関拠出の在り方というのは、今までのように継続をしていくのではなくて、もう少しきめ細かいやり方ができるように。例えば、国際協力機構、JICAが担っている国際機関拠出の一部の予算があります。小さな予算ですが、そういうものですと、相手と交渉しながら、何にどう使うのか、誰がどう使うのか、かなりきっちりモニタリングをしながら使っていったりというようなことができたりもします。
それは今のところ小さな予算なんですけれども、そういったどこの体制を使っていくかというのは様々な手があると思うんですが、そういった観点から、国際社会から見てもかなり大きな資金を国連を含む国際機関に拠出しているのが日本ですから、これを戦略的に活用していくことを方針として盛り込むべきではないかというふうに考えておりますが、外務大臣の御意見をお伺いできればと思います。