篠原孝の発言 (環境委員会)
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○篠原(孝)委員 それで、緑は本当に大事にしていかなくちゃいけないのに、切るというようなことをしているんですね。日本は、憲法二十九条の財産権、私有財産とか、そういう概念が強過ぎるんですよね。だから、自分の土地だったら何をしてもいいというふうになっている。これは物すごく間違った考え方でして。
今そこに住んでいる、庭つきの家に住んでいる、畑を耕している、山を持って木を植えてやっている。それは所有してやっているかもしれませんけれども、御先祖様から預かったもので、それをちゃんと維持して、子孫につなげていく、リレーしていく。いっときの占有者でしかないんです。それを日本は、しようがないんですけれどもね、社会科の授業みたいになりますが、地租改正で税金を土地からだけ取ったので、私有権をきつくし過ぎたんですね、それで自分の土地だとなっている。
緑について言えばどうかというと、皆さん信じられないと思いますけれども、アメリカでも、全部じゃないですが、アメリカとオランダは確実にこのルールがあるんです。大木は、自分の所有地の中の木でも切ってはいけないんです。
これは一度ここでも紹介したことがあると思いますが、オランダ大使館が大使公邸を改築すると。早速通知が来まして、この木とこの木とこの木を避けて切らないで改築しろと。そこまで介入してきているんです。それを、治外法権でけしからぬ、こんなことを言ってきてと言っていますけれども、それは逮捕されたりしないということで、環境のルールや交通ルールは守るのが当然です。
あの広大な土地を持っているアメリカ、自由だと、皆さんはプライベートのことを物すごく重視されていると思われているかもしれませんけれども、木は切っちゃいけないんです。日本でも、皆さん二十三区に住んでおられて、余りお金持ちはおられそうもないから、一戸建てのうちに住んでおられる方が何人いるか知りませんけれども、大木にはちゃんと、何々区から、この木を切らないでくださいと。その代わり固定資産税をまけます、あるいは剪定の代金を年に、まあ、はした金で、それっぽっちではとても維持できないそうですけれども、お金が出たりしている。それをやっているのに、東京都は神宮外苑を切ってしまう。
資料をお届けしています、ちょっと見ていただきたいんですが。これは今正面におられる石原宏高さんのお父さんを絶賛する記事です、見ていただきたいんですが。
石原都知事、参議院宿舎予定地を視察、森を潰すのは反対とある。よく見てください、いかに立派な都知事だったかということ。副知事も立派です。視察しているんです、分かりますね、清水谷のあの宿舎です。
宿舎を今建っているところに建て直せばいいじゃないですかと。誰かがおとといだか言っているのと同じですよね、今のところに建て直せばいいんだと。そして、まだ優しいんです、建て替えの間、東京都が適当なプレハブも造る、ここまで言っているんですね。皆さんは高圧的で印象が悪いから変なことばかり言っていると思っているかもしれませんけれども、いいことをいっぱい言っているんですよ、よく聞いてみると。私の発言も十年後にこうやって取り上げられてほしいと思っているんですけれどもね。
猪瀬副知事も、ここには巨木が多い、新しく植えるよりも今あるものを残した方がいいと。分かりますか、この感性が。
坂本龍一さんが、最後の力を振り絞って小池都知事に手紙を書く。
このお二人は作家ですよ、鋭敏な感性をお持ちの方、そういう感度のいい方。我々一般人は駄目なんです、ここまでいかないんですよね。
それで、参議院の西岡武夫議院運営委員長は凍結しているんです。いかに立派か、立派なやり取りをしているか。二〇〇七年、今から十六年前です。
次のページを見ていただきたいんですけれども、これは西村大臣に対するエールです。堀内委員も西村大臣に頑張ってほしいと言っているのは、私もそう思います。これは、英断により事業を止めた、変更された事例を調べました。一番左に神宮外苑の駄目な事例があるんですけれども、右に清水谷宿舎建設が。
どうなったかというと、断念してやめた。最初の十六階建ての五十六メートルの計画を、高かったのを縮小した。それにしたって、十四階四十九メートル。だけれども反対者の動きで、今紹介したとおりです、建設に同意せず。しばらく止まっていて、二〇一七年頃から、結果ですね、二〇二〇年二月、元の場所に、いいですか、ここが大事で、元の場所に八階建てで三十メートルの高さで建設しているんです。いかに都知事、副知事が偉くて、それに柔軟に参議院も応じているかということです。
次のページを見てください。風致地区というのがあるんです。いかに対応が違うか、東京都が来ないのでさんざん悪口を言ってやりますけれどもね。
東京都二十三区内の風致地区一覧です。一番上に、一番最初の風致地区です、大正十五年九月十四日、明治神宮内外苑付近と書いてありますね。十一のところに、弁慶橋、千代田区、港区及び新宿区、あそこが風致地区だったんです。風致地区は開発してはいけないんです。だから、都知事はそれでもって国のを止めたんです。
それを、今の都知事は何をしているかというと、風致地区なのにもかかわらず、自ら進んでちょろまかしているんですよ。ここのところは本当は開発しちゃいけないのに、自分が勝手にできるので勝手に、解除の行為もしていないと思いますよ、そして再開発しているんです。いかに違うか、正反対です。比べると、石原慎太郎都知事がいかに考えておられるかというのがよく分かるんです。これは本当に問題だと思うんです。だから、皆さんに真剣になっていただきたい。
二ページ目のところを見てください、今までの歴戦の環境大臣。
もう覚えておられる方はだんだん少なくなっていると思いますけれども、大石環境庁長官、お医者さんでした。変なことを言うのをみんな蹴散らしていました。尾瀬沼、そこに道路を造るというんです、三県の知事が束になって道路を造れと言ってきたんです。二十世紀型というのはこんな感じですよね、そこに道路を造るのが大好きな田中角栄さんも絡んでいます、それを駄目だといって却下したんです。経緯のところに書いてありますけれども、田中正造さんの天皇への直訴と同じようなものですけれども、平野さんという方が初代環境庁長官の大石さんの自宅にまで行って直訴したんです。意気に感ずということでストップさせているんです。今や、尾瀬沼はトレッキングやハイキングで人気絶頂のところです。
それから、藤前干潟埋立てというのも、愛知県の方は覚えておられるかもしれません、これもひどかったんですよ。これは災い転じて福となすという典型的な例ですけれどもね。
ごみだらけなんです、ごみ。産業廃棄物の埋立用地として絶好の地だから百五ヘクタールを埋立てするという経緯があったんですけれども、反対運動が起こる、名古屋市議会も反対する。
市長に、たしか松原さんという立派な市長がいたはずなんです。どうしたかというと、真鍋賢二環境庁長官が、新聞記事とかほかの云々もあったんですが、私服でもって視察して反対の表明をされるんです。九八年八月に環境省が、鳥類、海洋生物保護の立場から反対と異例の表明。環境庁長官は何の権限もないんですよ。環境庁長官が表明して、それで大効果なんです。翌年に中止して、ラムサール条約の保存すべき干潟にしているんです。
その後、もっといい展開をするんです。名古屋はごみだらけだった。御嵩町というのは分かりますか、岐阜県のところで。ごみ捨場になっていて、町長がピストルで撃たれたとかいう事件があったはずです、ごみ問題で困っているんだと。反省して、ごみの減量に取り組み始めて、でかい都市では名古屋市が分別収集を一番きちんとしている。世界に類例を見ないやり方です。
名古屋、愛知県にごみがたまるのはしようがないですね。中京工業地帯に鉱物資源を輸入して、そこで加工して輸出していくわけですから、かすがいっぱい残るわけです。だから、名古屋に集中的に産業廃棄物がたまるんです。もちろん家庭廃棄物は東京も同じで、産業廃棄物が多かったんです。だから、ここは災い転じて福となすということなんです。
それから、似たようなのでは新宿御苑のトンネルがあるんです。これはトンネルの前に、下の経緯を見ていただきたいんですが、道路を造るというのが、同じ道路なんだが、ここは立派なんです。だから、環境省に頑張ってもらいたい。今は環境省のものになっているんです、新宿御苑は。この当時は厚生省なんです。厚生省がクレームをつけたんです、東京都に対して。その道路はやめてくれ、新宿御苑を横切るなと。だったらというので、トンネルにするといったんです、木を守ると。だけれども、トンネルにしたって、地下水系とか何かは壊れますよね。その上の木はやはり育たないからといって、物すごく時間をかけて移植したりしたんです。
だけれども、どうなったかというと、やってみてなんですが、結果を見ていただきたいんですが、十五メートル以内の保存率がたった三三%、一番下、十メートル以内はほとんど枯れてしまっている。分かりますか、何が言いたいかというと、神宮球場の横の四列のきれいなイチョウ並木は、一番下の、十メートル以内は生存僅か、これになる運命にある。
一ページ目を見ていただきたい。黒くて済みません、カラーでやるときれいなんですけれども、お金がかかるので、これにしました。表参道から行って、入口のところ、左の突っ立っている木は緑がない、もう枯れているんです。イチョウは強いんです、枯れたのは一本もないんです。百四十六本、今まで百年、枯れたのが一本もなしで来たのにもう枯れ始めている。微妙なんです、自然を壊すとこういうことになるんです。こういう検証を全くしていなくて、急いで急いでやっているんですよ。けしからぬと思いますね、本当に、やり方が。
大臣には最後に聞きます。
悪口ついでに、一番最後のページを見てください。質問通告していたのをばっと見ていただきたいんですが、いかに変なことをしているかということ。
法律違反だ、風致地区なのにもかかわらず。一番最後のページですけれどもね。説明はしていない。アセスメントの審議会があったりして説明とかをしていますけれども、関係する人しか来ちゃいけない、クローズでやるとか。もうめちゃめちゃです、アセスメントとか説明会とか。
それから、こんなのは、三番目と四番目のは絶対に聞きたかったんですけれども、とんでもないへ理屈なんですよ。建て替えたり入れ替えたりする理由は野球をストップするわけにはいかないから、だから、やれるようにわざと替えるんだ、ラグビー場と神宮球場を。そこで建て直せばいいじゃないかというのをね。だけれども、大学野球界、六大学とか首都大学とかラグビー業界やヤクルトスワローズから、やめてくれ、一年使えないのは困るので、そんなことは言っていないと思うんです。スポーツを中断させないためにと。そんなことは、ほかに球場はあるし、ほかにラグビー場もあるから幾らでもできるんです。
四番目は、こじつけも甚だしいんです。詳しいことを言うとややこしくなるので、やめますけれどもね。公園まちづくり制度というのがあって、余り利用されていないような公園というのは民間に開発させるようにするんだと。何と、秩父宮ラグビー場がふだんは入れないようになっている、五十年間一般に供用されていないからこの地区は民間に渡して開発していいんだ、そういうへ理屈をこねて地区指定を解除したりしているんです。
そして、問い六のところは、二十九日、石川幹子中央大学教授の案内で、国会議員十数人で参加しました、私も行きました、船田元さんも行って、一時間四十五分、駆け足で見て回りました。ひどいですよ、これはこの間ちょっと紹介しましたけれども、白いフェンスで覆われている。建国記念文庫のところに、ナンジャモンジャと呼ばれている木で、天然記念物だそうです、それがいっぱい生えている、みんな切っちゃうんだそうです。天然記念物なのに枯死してしまう、そういうことを平気で東京都はしようとしている。石原都知事は逆のことをした。
問い九ですけれども、建て替えという案はコストがかからないんです、木を切る必要もないんです。どうしてこんな単純なことが行われていないのか。日本イコモスがいっぱい注文をつけているんです。まともに答えているのが何一つないんです。
日本の事業というのは、行政と事業者が結託したら、ゴーサインが出たら止まったことはないんです。環境アセスメントをやっていますから、ごちゃごちゃ言ったりしてちょっと変わるのはあっても、事業を止めた事例はないんです。でたらめで、新聞に大きく出ましたけれども、千何本だといったのが、三メートル以下の低木は伐採のカウントをしなくていいというので、切ることになっているのが三千本に増えた。めちゃくちゃなんです、やっていることが。余りにひどいから、アセスメントの審議会も、これで終わりじゃないよ、これからもどうやるかというのを監視していくと。関係者が評価しているというけれども、私は、駄目だったら止めるのが当然だと思いますよ。
一番最後のは、一番最初のページにあるイチョウ並木がみんな枯れていってしまう、自明の理なんです。専門家がこれだけ言っているのにもかかわらず、全然やろうとしていないんですね。
大臣です、大臣にお伺いします。
石原都知事、猪瀬副知事の英断ですよ。どうでもいいことですけれども、猪瀬副知事は私の長野高校の二年先輩です。同じように長野のきれいなところで育っているから、きれいな気持ちになっていくんだろうと思います。弟は私の、二年下の弟はまさに同級生で、猪瀬知事よりもずっといい男で、性格がいいような気がするんだけれどもね。彼は作家になって。エコロジストなんです、作家の皆さんは。
石原慎太郎さんは海が大好きで、海に出る。それから、皆さんは御存じでないと思いますけれども、遺伝子組み換え食品に絶対反対なんです。覚えている方がおられるかもしれないけれども、そんな変なものは食べない、そういう人。価値観が一致しているんです。
この単純な、清水谷宿舎を参議院がそのとおりですよと応じてやめた、こういう行為を是非していただきたいんです。誰が言い出すべきかというのは、今度は都知事が全然駄目ですから、逆の行動をしているわけですから、今までの事例の大石武一、真鍋賢二、それに次いで西村環境大臣から、この間は優しくと各省庁には言ってみましたけれども、小池東京都知事には一喝する形で注文をつけていただきたいんですけれども、いかがでしょうか。