阿部知子の発言 (環境委員会)

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○阿部(知)委員 今どきは、こうしたことはコモンズとかクラウドファンディングと横文字で呼ばれますが、当時から、日本の広く国民の中にある思いを凝集したのが私はこの明治神宮外苑だと思います。内苑の方は、国から明治神宮に払い下ろされて、そこで国費の何がしかも用いて整備されましたが、外苑の方は、こうやってみんなのお金を集めて百年前に造られたということは、歴史の中でも非常に私は日本の誇るべき財産だと思っています。
 さて、こうしたものを再開発するに当たって、そうした歴史の経緯や思い、あるいは、そこにある今の百年の森というかけがえのない財産がどのように評価され、守られていくんだろうかということで、またまた大きな問題があると思います。
 東京都が行っております条例に基づきます環境評価あるいは事業の進め方については、主に環境評価についての専門家からの様々な不十分性の指摘、あるいは住民側からは、説明会が広く行われていない、限られたところで限られた人にしか行われていない、冒頭御答弁いただきました、環境アセスをよりよくしていく努力や住民の声を聞くというところが全くスルーされているように思います。
 それのみならず、開けていただいて、資料の四を見ていただきますと、これは、実は、事業者の一つである三井不動産、事業者は四者ございます、三井不動産、明治神宮、そしてJSC、日本スポーツセンターですね、国の独法です、そしてもう一つございますが、伊藤忠ですね、この四者がございますが、これがこぞって出した新聞意見広告、これはすごくお金がかかっています。だって、新聞の一面でした、日経新聞、朝日新聞、その他。こんなにどうしてお金をかけて出すんだろうと思うほどでしたが、その出された意見広告を見ましても、これは、専門家のみならず、私どもが見ても、ちょっとどうかなと思うような内容なのであります。
 一に、緑を増やしますというのが下の方に書いてございますが、実は、この増やすというのは、木を切って、代わりに、切ったよりたくさんの木を植えるという方法で、これは、自然保護の生物多様性の中でやるべき最後の手段であります。そういう伐採を回避するのが一番、二番目はそれをなるべく軽減する、最後は伐採となるわけですが、ここには堂々と、切って植えるからというふうなことが伝えられております。
 各々、全部私はちょっとどうかなと思いますが、開けていただきまして、次のページであります。そもそもが、ここに出された写真もいかがなものかと言われております。というのは、ここは皆さんよく御承知のイチョウ並木があるところですが、ここの横にこの度野球場が移ってくるという計画なのですが、そうすると、この並木から八メートルほどしか離れていないので、野球場の高い建物の陰に並木がなってしまう。そのことを懸念したのが専門家らの指摘にある下の図、資料五の下で、三井不動産らが示した写真とは似て非なるものになってしまいます。揚々と日は当たらない、日陰になる、プラス、木のすぐ横に球場が来るので、根腐れが心配されるなどであります。
 その右横には、この周辺のお子さんをお持ちのお母さんたちが心配して、何とかこれは説明してくださいなということで説明会を求められまして、事業者の一つの日本スポーツ振興センターを訪れて、これは国の独法ですので、他に、三井不動産等々にも申し入れられてもナシのつぶてだというので、JSCに申し入れられたということになっております。
 環境大臣にお伺いしたいと思いますが、私はあくまで都の条例に基づくものだというのは知った上での質問ですが、そもそも、ここの成り立ちは、単に都民とか都だけの問題ではない、国家事業と言ってもいいようなものであった、それから、環境アセスについて、専門家からもどうかという指摘があり、そして、虚偽とも思われる新聞意見広告になっていて、住民説明会もない、恥ずべき事態だと思われます。大臣の受け止めを伺います。

発言情報

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発言者: 阿部知子

speaker_id: 26143

日付: 2023-06-09

院: 衆議院

会議名: 環境委員会