鈴木浩の発言 (財務金融委員会)

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○鈴木浩君 御質問、どうもありがとうございます。
 難し過ぎてすぐには答えられませんが、ちょっとその前に、今お話では、宮城県の方に行っておられたと。
 私は、女川の復興事業の復興委員長をずっとやっておりました。それで、そのときに、復興財源がどう使われるかということでは、やはり物すごく矛盾を、疑問を抱えたことがあって、大規模な堤防を造ることが毎日のように進むんですね、特に宮城県では。そのとき女川では、防潮堤を造ること、被害に遭った市街地を二十メートルのかさ上げをするのが国交省の提案だったんですけれども、その両方とも我々はやめることにして、段階的なかさ上げをする、防潮堤はやめるということで、今日の女川の復興のシナリオが描けたのです。
 そういう中に、実は、復興予算が国交省の大規模なインフラ整備に使われることに途中で何度も疑問を感じたことがあったことを、宮城県におられたというので、女川にずっと関わっていましたので、そのことを今思い出しました。
 廃炉の問題は、先ほど門馬さんも言われましたけれども、廃炉にたどり着く前に、先ほども私言いましたけれども、第一原発の一号機のペデスタルが鉄筋むき出しになっている。六強の地震が来たらあの一号機は崩壊するかもしれないという、原発の設計者も警告をしている。じゃ、それを阻止するために何ができるのかということも、まだ手を打てていないんですね。それで私は、規制庁の、先ほどの委員長の発言も引用させていただきました。
 更に言うと、今、日本の法律の中では廃炉という概念が定義されていないのです。どうなることを廃炉というかというのが正確に規定されていないので、我々は廃炉というのはこういうものだなと勝手に思っていますけれども、厳密に考えると、廃炉をもうちょっと丁寧に、こういう状態になることを廃炉というということから議論を重ねていかないといけないということを私は今常々考えていて、その勉強を今し続けているところで、ちょっと、それ以上のことがなかなか言えない。
 あと、帰宅困難者の問題なんですけれども、私は今、埼玉県に避難している双葉町の避難者の会、それから福島県内の会津若松に避難している大熊町の方々、いろいろな方々、そういう比較的集団的に避難している人たちとは話をする機会があって、そういう人たちの気持ちをいろいろお聞きすることがあります。
 中には、この方は浪江町の方ですけれども、大玉村という福島のすぐ隣の村ですけれども、そこに、賠償金をもらって、ふるさとに住めないので自宅を建設をしたんです。それを仲間たちの話の中で聞いたんですけれども、建前をするときに、とにかくうれしいはずなのに涙が出てきたという話を、みんなとうなずきながらしておりました。要するに、住民票は移すわけにいかない、浪江に帰りたいんだ、でも家を確保しないといけないという方々があちこちにいることを今現在でもお聞きしているんです。
 それで、先ほど僕が紹介した帰還困難区域、特定再生拠点、その拠点の指示が終わったので戻ってもいいよといっても、なかなか戻れるわけではないけれども、来年の三月までに申請すると建物を国費で撤去できる。多くの人がそれをやっていますけれども、自分のふるさとの建物を、あの建物を残しておきたいとなると、これは自前なんですね。来年の三月までに撤去をすることについて申し出れば国費でやってくれるという物すごいアンバランスな状態になっていて、ふるさとのあの風景を残したいという気持ちの人たちがふるさとを離れ、時々ふるさとを訪れる。この風景を残したいということについての手段が何もないというのをあちこちでお聞きしています。そういうことが今避難している人たちの気持ちの中に大きく横たわっているということを私は感じています。

発言情報

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発言者: 鈴木浩

speaker_id: 24189

日付: 2023-06-21

院: 衆議院

会議名: 財務金融委員会