阿部知子の発言 (内閣委員会)

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○阿部(知)委員 そうしますと、後藤大臣、今日は連合審査ではないので私は指摘にとどめたいと思いますし、厚労の政務官もいてくださるのでお聞きをいただきたいんですけれども、次のページに、これは実は、日本感染症学会理事長の東大の名誉教授である岩本愛吉さんが約二年前に衆議院の予算委員会において御提示されたものです。
 いわゆるCDCの在り方として、今般、二つの組織、感染研と国立国際医療センターを合体して、情報収集、研究、臨床までやるという組立て、これは中枢のお話です。でも、実は、このコロナ感染症の中で、これは尾身さんすら言っておられますが、情報が上がってこないんだと。自分のところに上がってこなくて新聞報道等で見るというようなところが専門家としては非常にじくじたる思いがあったと、尾身さんがお話しになった中にあって、本当は、今日、これから参考人があるといいんですけれども、お聞きできないので、私がそのように受け止めたということで。
 これは岩本先生の御提案なんですけれども、地域で連動する流行への対応で、例えば保健所と地衛研、大学等アカデミーが連携する地域のCDCが必要ではないかと。
 感染症は、全国一斉にどっと来るわけではないのですね。私、いろいろな説明のを見ていると、みんな、CDCへCDCへという中央集権化ばかり考えられていて、実際に面として感染症を捉える視点がすごく薄い。例えば、尾身さんなどは、保健所を中心にしたCDCを考えるべきだとまでおっしゃっています。岩本先生のも、地域CDCと。
 こういう考え方がしっかりないと、私は、中枢だけつくっても、そしてさっきの医系技官の人がそこでキーパーソンになっても、絶対に本当の対策ができないと思います。
 これは質問ではないので、私からの提案ですので、是非、コロナ対策担当の後藤大臣も、また厚生労働省にも、厚労省には厚労委員会の方で私も質問をさせていただきますので、よろしくお願いしたいと思います。
 さて、本題の質問に入らせていただきますが、今般の特措法の改正や、新たに内閣に危機管理庁を置くことは、すべからく、昨年の六月にまとめられた有識者会議の提言にのっとっております。
 ところが、大臣、御存じでしょうか。第七波と八波で死者が顕著に増加いたしました。六月というと、七波の死者の多いときでもないし、八波の死者の多いときでもありません。すなわち、有識者会議の提言の後に大きな七波の波、八波の波がやってまいります。
 有識者の対策会議の取りまとめの文章を見てみても、私は、それは違うんじゃないかなと思うような文章です。例えば、超過死亡、すなわち何かがあって死亡が多い等は新型コロナ以前と比較すればむしろ減っているという文章でまとめられているのが、この六月の有識者会議提言、プラス、新型コロナウイルス感染症対策本部決定なのであります。それにのっとって組織を変えていったら、本当に、欠けたもの、本来目をつけるところが私は漏れてしまうのではないかと思うわけです。
 大臣のお手元に、これも、超過死亡の推移を感染研でやっておりますので、データに直したものを御提示してございますが、見ていただければ一目瞭然のように、二〇二二年の有識者会議あるいは対策本部の会議が行われていた頃は谷の部分で、プラスが超過死亡が多い、マイナスであれば過少死亡と申しますが、ちょうど谷底のところで、その後、七波が来て、八波が来て、死者がそれまでの、例えば菅政権のときの死者等々と、破格に多くなっていくわけであります。
 何度も申しますが、対策本部、あるいは新型コロナウイルス感染症対策本部決定のところの文章も、基本認識が違っている。超過死亡は新型コロナ以前と比較すればむしろ減っている、それがそのまま生きているということもおかしいと思うんです。
 その結果何が起きたかというと、忘れられた死者の問題があると思います。
 二〇〇九年の、以前のというか、この前の新型インフルのときも、総括の文章を日本学術会議の金澤先生の下にまとめて、そこで五点指摘をされております。大臣も国会におられたので御存じであろうと思いますが、そのときの五点とは、一つ、医療提供体制の強化、一つ、保健所体制の強化、一つ、検査体制の強化、一つ、サーベイランスの強化、五番目がワクチンの開発、迅速な接種体制。
 正直言って、このとき総括した五つは、ほとんど何も変わらないまま今に至り、一番目の医療提供体制の不備、これがまた今般の膨大な数の死者につながっている。超過死亡も多い。外国に比べて、例えばヨーロッパに比べて少ないからとは言えないと思います。アジアの地域でも日本は多くなってしまったわけですから。
 そこで、政務官にお伺いをいたしますが、特に死者で注目されるべきは在宅死、自宅放置死ですね、言い換えると。それから高齢者施設そして精神病院での死者の多さだと思うんです。これらについては、厚生労働省は、この見直しに当たって何かきちんと調査をされましたでしょうか。調査した結果の対策はこうである、皆さんは死ぬことはない、安心して医療を受けられるんだという見直しになっているかどうか、お願いいたします。
    〔神田(憲)委員長代理退席、委員長着席〕

発言情報

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発言者: 阿部知子

speaker_id: 26143

日付: 2023-03-15

院: 衆議院

会議名: 内閣委員会