萩生田光一の発言 (予算委員会)

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○萩生田委員 我が国の外交姿勢を示す絶好の一年になると思います。総理の、今もおっしゃったような、是非、アジアの中の日本という立ち位置の中で果たすべき役割、しっかり発信をしていただきたい、期待をしたいと思います。
 インドを訪問した際に、現地の日本企業の皆さんと日本人学校の運営について意見交換をしました。現地では、コロナの影響もあって在籍する児童生徒が大きく減少し、苦しい財政状況が続く中、施設の老朽化による建て替えをしたいんだけれども、これがなかなかできないという、こんな相談をいただきました。
 私、文科大臣も経験して、在外の日本人学校や補習校の在り方は、もう一歩やはり政府が前に出るべきだということを当時から申し上げて、少しずつ検討は進んでいるんですけれども、いまだ制度ができ上がりません。
 多分、テレビで御覧の皆さんは、在外の日本人学校というのは、日本の子供たちが日本と同じ義務教育が受けられる学校があるんだろうと、多分多くの皆さんは思っていると思いますよ。これは全く違うんですね。
 在外の日本人学校というのは、海外で働く企業の人たちが、その子供たちの教育のために、みんなでお金を出し合って、言うならプライベートスクールとしてスタートしているものがほとんどです。
 そして、一定規模になって文科大臣の認定があると日本人学校と呼び、そこに届かない、主要科目だけを勉強するのは補習校という形で、これが何と全国に、在外日本人学校は九十四校、四十九か国、一地域、また、今申し上げた補習校は二百三十校、五十四か国、一地域に存在をしております。
 私は、これから、まさに政府全体で国際化ということも一つの大きな課題で取り組みます、留学生の、三十万人を更に拡大していこう、また受入れも増やしていこう、これも大事な政策だと思いますけれども、まさに今、小学校や中学校の段階で在外の日本人学校に通う子供たちというのは、将来の我が国を背負ういわばグローバル人材の原石だと思うんです。
 少なくとも、ある程度の実績を有する学校に対しては、例えば私学助成のような仕組みも参考にしながら、財政的な支援をするべきではないかと思っているんです。
 教員の派遣も文科省から行っておりますけれども、なかなか行き手がないんですね。今は、例えば、各自治体で採用が決まったけれども、しかしまだ現場に立てない、採用待ちの教員を、私、一年とか二年、期間つきで海外の日本人学校で働いてもらったらどうだということを当時提案したんですけれども、なかなかこれは仕組みもできません。
 言い換えれば、海外からの留学生に対しては物すごく手厚い支援をする我が国が、本来義務教育で学ぶ権利のある子供たちに、現場任せといいますか、もう本当に中身はばらばらです。もちろん指導要領に沿って一生懸命授業をやってくれていますけれども、先生の数も足りません。私は、日本人学校こそ力を入れて応援するべきではないかというふうに思っています。
 また、日本とASEANの次なる五十年の友好協力に向けて何よりも重要なことは人的交流だと思っています。大学間の留学生マッチング機能の充実など、高等教育の国際化を通じた人的交流の拡大。
 また、きちんとした日本語教育、技能、能力を持って、もう荷造りを終えて、日本に来ることを心待ちにしている実習生たちの入国、特にASEANの人たち。
 これは、いろいろな理由があるんだと思いますけれども、もう既にこの実習制度を長くやっているので、送り出し機関の信頼性というのはもう大体法務省も分かっているんじゃないですか。この団体から来る学生、実習生は辞めないし、ちゃんと働いているしというのは分かっているわけですから、そこを少しやはり、機械的に、ある子などは三か月以上待っているんですね。荷造りを終えて三か月。何かこれは間違ったメッセージに、日本が海外に発信することになるんじゃないかと思っているので、きちんとした、きちんとしたというのはちょっと分かりづらい言い方かもしれませんけれども、きちんとした実績があって問題がない団体の送り出し、ブローカーまがいのものはしっかり精査しなきゃいけないと思っていますけれども、ここは機械的じゃなくて、少し濃淡をつけて、きちんと入国をさせてあげるべきじゃないかと思っていまして、ASEANの若者たちの実習の場、是非、直ちに整えなくてはならないと思っています。
 また、提案なんですけれども、アジア、ASEANで、なかなかオリンピックや万博、国際会議など大きなイベントができません。できませんというか、環境的にもできないものもあるかもしれないんですけれども、日本、中国、韓国は果たしましたけれども、ほかのアジアの皆さんもこれをやってみたいという気持ちはあるんですよね。気候の問題など解決しなきゃならない地政学的な問題もありますけれども、何よりも、私、そのマインドはやはり共有してあげるべきだと思っています。
 そこで、総理、提案なんですけれども、二〇二五年の大阪・関西万博には、ASEAN各国の若手の官僚、準備段階から運営側に入っていただいて、要するに、お客さんじゃなくて主催者側として経験してもらったらどうかと思うんです。将来、自国での万博、ひいてはオリンピック開催、こういったことを考えたときに、国際イベントの準備ってこんなことなんだとしっかり分かってもらえるような、そういう人たちに組織委員会に入っていただいたらどうかと思うんです。
 同時に、これが開催になれば、多くの外国からのお客さんをお迎えするんですけれども、圧倒的にASEANのお客さんが多いんですよ、過去の万博を振り返っても。ですから、それのコーディネートなどもしてもらったらいかがかなと思っています。
 ASEANは六億五千万人の人口を抱える巨大な共同体であり、その潜在力は申すまでもありません。海外の日本人学校への支援ですとか高等学校の国際化を通じた人的交流の拡大、そして、今申し上げた関西万博での協力について、総理の見解をお示しいただきたいと思います。

発言情報

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発言者: 萩生田光一

speaker_id: 2656

日付: 2023-01-30

院: 衆議院

会議名: 予算委員会