篠原孝の発言 (予算委員会第八分科会)

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○篠原(孝)分科員 立憲民主党、略称民主党の衆議院の篠原でございます。
 久方ぶりにマスクなしで素顔で、ちょっと恥ずかしいような気がしますけれども、進めさせていただきます。
 斉藤大臣にはかねがね質問させていただきたいと思っておりまして、こういう機会をいただいて非常にうれしく思っております。さっきまで八木さんが主査を務めておられましたけれども、今は公明党の重鎮お二人ということで、前、赤羽さんが国土交通のいろいろなことをやっておられるときにちょっと質問したりしたことがあるのですが、国土交通委員会はめったに私は質問させていただいたことがないので、今日は盛りだくさんですけれども、地元の千曲川の関係のことを中心に質問させていただきたいと思います。
 いつもは統計資料をいっぱい作って質問しているんですが、今日は、いろいろ今まで作ったり書いたりしたこと、それから新聞記事をお持ちましたので、それを見ながら私の質問を聞いていただきたいと思います。
 千曲川は、二〇一九年に大氾濫いたしました。これは一九五九年以来、六十年ぶりです。年が知れるわけですけれども、台風七号が物すごかったんです。そして、私の同級生の皆さんの家が二階まで水につかり、学校を一日休みにしてみんなで手伝いに行ったことをよく覚えております。それ以来の大洪水でした。日本の全国に、あるいは世界中には、新幹線がぷかぷか浮いているというので、すっかり有名になってしまいましたけれども。
 それで、非常にありがたいことですけれども、こういうことを機会に一気にいろいろなことが起こる。大体、日本は、前もっていろいろ準備して制度をつくり直すというのは苦手ですけれども、一旦何かあると、その対策で慌ててやるというのは得意なんだろうと思います。その典型的な例だと思いますけれども、掘削が行われ、立ケ花というところがあるんですが、湯滝というところで、それが善光寺平、だんだんだんだん、長野、新潟の県境地方に行くと狭まっていくんですから、だから洪水が起きやすくなるのは当たり前なんです。
 それで、遊水地を設けると。私は、これはこれで悪くはないと思うんですけれども、釈迦に説法ですけれども、そっちの方も言っておきますと、そういうことをするよりも、もう手をつけてありますけれども、そこら中にあるダムですね。多目的ダムというのが多いですけれども、発電用のダムでも利水用のダムでも何でもいいですよ。ダムに水がたまっている。気象関係の天気予報が非常にきちんと精度を高めてきている。大昔は、津軽海峡を通過する台風の進路が分からずに、沈んでしまったこともあるわけです。今ならそんなことは信じられないですよね。線状降水帯も予想できる。そうなったら、二、三日前あるいは三、四日前から大雨が降るぞというのが分かるんだから、そのときに水をみんな放流しておいて、そしてためてもらう、それが一番先だと思います。それはもうやり始めているんですが、これはもう徹底的にやっていただきたいと思います。
 その次が、竹村公太郎さんという国土交通省の先輩がいて、本を書いておられますが、エコロジストです。ほかに尾田さんという方もおられるんです。私はその本を読ませていただいているんですが、エコロジストが結構多くて、もうダムは造るなとおっしゃっている。しかし、せっかくあるダムを、例えばワイングラス形だと、大体、川の底でこうなっている。だから、上二メートルだか三メートル、もうちょっと水をためられるようにして、そこにためたらいい、そして洪水を防いだらいい。非常にいいアイデアだと思います。その方が手っ取り早いと思います。全部のダムにそれをやったらいいんじゃないかと思います。
 それでも駄目だったら、私は、ここに田んぼダムというのがあるんですよね。これも、田んぼのところに水をためておいてもらう。僕は、小学校だか中学だかは忘れましたけれども、それなりには真面目な生徒だったのでよく覚えています。長野県の水田は諏訪湖と同じ水をためられるんだ、それが洪水を防いでいるんだ、棚田や何かですね。先生からそう教わったのを非常に印象深く覚えております。そうなんですよ。田んぼに水が張ってある、その水をもうちょっといっぱい張れるようにして、下流の水害を防いだ。田んぼに水がないときは、水をどっと入れればいいんです。そこまで言っていませんけれども、そういうのはあると思いますよ。
 それで、窮余の策で、ここに、私の選挙区内、ほかにもあるんですけれども、上今井、蓮、塩崎というところの三か所で用地を買収して、穴を掘って、一番左、上今井遊水地のところ、下のを見ていただくと、七十ヘクタールですよ。物すごい広いんです。六百万立方メートルは、今のところ七メートル穴を掘ると言っています。これはいいことだと思うんですが、この後が問題なんです。それは、六十年に一遍ですとか三十年に一遍というのはあるかもしれませんけれども、それがあるまでそのまま放置しておくのかと。
 僕は、それはもったいないから、七十ヘクタール、ばあっと水田がつながっているというところはないんです。規模拡大、農家がいっぱいあるんです。三十ヘクタールやっていると。ところが、全部足したら三十ヘクタールだけれども、大変なんです。田植機も、コンバインも、とことことことこ、物すごいスピードで走っている横を移動しなくちゃならないんです。つながっていないんです。三十ヘクタールあったら、六十か所に散らばっていると。つまり、一ヘクタールのつながった田んぼなんて、そんなにないですからね。それはもう規模拡大の意味をなさないんです。そうすると、この七十ヘクタールが田んぼでずっとつながっていたら非常に便利なわけです。だから、そういうふうにしたらという提案をしているわけです。全部、水田だけじゃないんですけれども。
 ということを言って、昨日も、偶然ですけれども、中根千曲川河川事務所長、別の件で説明に来ていて、今日、実は、昨日じゃない、今朝です、今朝、そのため以外に約束していたのに、帰って、そして今日の夕方、ここで質問をするんだと。だから、今見ているかどうかは知りませんが、必ず見るはずなんです。やっていて、現地はなかなか好意的なんです。
 それで、二枚目を見ていただきたいんですが、これは私が先走って、私が年に二回出す国政報告の三ページに、皆さん、こういうのがありますよといって、でかい字で、国土交通省が説明するよりもずっと優しく、分かりやすく書いているんです。それで、二ページ目は、日本農業新聞が一面トップで報じているものです。これはなかなか感度がいいと思います。どんなものを一面トップにしたっていいんですが、一月の十八日ですね。「粗飼料自給 畑は河川敷」と。当たり前のことが行われていなかったんです。皆さん御存じのとおり、酪農危機ですよ。飼料穀物を輸入してそれを加工している、粗飼料まで輸入しているんです、草、干し草まで。
 もう、加工畜産と僕が昔言ったのです、この名前も僕が初めてつけたんです、今は当然のごとく使われていますけれども。加工畜産というのは、日本に鉱物資源がないから鉱物資源を輸入して、加工して輸出しているというのが日本の加工貿易立国の姿、畜産は加工畜産で、外国から飼料穀物、粗飼料まで輸入して牛や豚や鶏を飼っている。違いは、それを、今や輸出、輸出とか言っていますが、輸出せずに日本でみんな消費しているだけだ。ふん尿だけがたまって循環からはよくない、そういうことも言ったりして、書いてきたりしているんです。
 そして、ここで今、酪農危機で餌が大変だからといって、河川敷にいっぱい草があるということで、相当な面積ですよ、四十八ヘクタールを使わせてもらって、草を刈ってそれを牛に食べさす、それを認めているということで、農地の確保がなかなかできない、かつて六百万ヘクタールあった農地が四百万ヘクタールに減っている、それで、河川敷は平らでちょうどいい、これを利用しない手はないと思うんですけれども、私がこういうことをぎちぎちやっていることを、斉藤大臣の耳に入ってきておりますでしょうか。

発言情報

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発言者: 篠原孝

speaker_id: 13215

日付: 2023-02-20

院: 衆議院

会議名: 予算委員会第八分科会