佐藤丙午の発言 (外交防衛委員会)

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○参考人(佐藤丙午君) 羽田先生、ありがとうございます。
 官民の癒着というのは非常に悩ましい問題でありますし、非常にまた大きい問題だと思っております。
 この防衛産業と官をめぐる問題を私自身も何十年も研究してまいりましたが、この官民の癒着が生じるポイントというのが一つあると思います。それは、官の裁量が大きい場合に、それに対して民は必要以上に寄り添ってしまうということでございます。民間にしてみますと、官の裁量に頼る形で税金を、ちょっと抽象的な言い方をさせていただければ、税金を自分たちの利益のために利用するということに努力することは当然といえば当然ではございますけれども、ただ、そこにはやっぱり大きな問題が生じます。国際的にいろいろと見ていても、やはりここ、官民の癒着が生じることで予算の無駄が生じる場合であるとか、政策というのが産業側の論理のみに従って引きずられてしまうということも大きな特徴として挙げられております。
 この問題は、どこの国においても同じ悩みとして指摘される内容ではありますけれども、じゃ、それを防止するためにどうするかと、透明性を向上させるためにはどうするかという問題も同時に議論されております。その際には、官の裁量ではなく、その民の競争状態というのを可視化するような努力、また、民同士、若しくは官の中での様々な政策上のコンペティションというものを評価する、知的基盤を強化することによって、知的基盤同士の競争力を付けることによってその官民の関係というものの可視化というものを図っていくという方法も一つあるかというふうに思います。
 いずれにせよ、官の裁量が非常に大きい以上、その予算に対して何らかの形での利益を得たいというふうに企業が考えるのも当然ですし、しかしながら、そこに一定の既得権益が生じてしまうとそれが癒着につながっていきますので、そこでの競争状態をいかに確保するか、これは国際的にも様々な方式があると思いますので、日本において必要、適切な方策というのを導入していただければ有り難いかなというふうに思っております。

発言情報

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発言者: 佐藤丙午

speaker_id: 2770

日付: 2023-05-30

院: 参議院

会議名: 外交防衛委員会