杉原浩司の発言 (外交防衛委員会)
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○参考人(杉原浩司君) ありがとうございます。
まず、その最後の部分の御質問なんですけれども、突然の侵攻にいかに備えるかという話なんですけど、リアルに考えたときに、現状の今の日本においてどこか他国が突然侵攻してくるということはもうほぼあり得ないと思います。何らかの、ロシアのウクライナ侵略戦争もそうですけれども、何らかの兆候や、必ずあるんですね、シグナルが。そういう中で、それを実際の侵攻や戦争にさせないための最大限の外交努力が問われているわけなんですが、現状において突然の侵攻ということを想定してお答えするということはちょっと適切ではないかなというのが一つあります。
ただ、御質問の意図として、確かに日本の周辺の国々というのはかなりの軍事力を持っています。実際に、挑発的であったり武力による威嚇も行っている、そのことは事実として私も認識しています。ただ、やっぱり気を付けなければいけないのは、日本のメディアや政治家の方々もよく言われる論調が、日本はさも一方的に被害者のようであって、とにかく周りの国々が日本に対して攻撃しようとしているんだと、だから米軍と一緒に軍事作戦を担わなきゃいけないんだと、軍事力も強化しなければいけないんだという、そういう非常に一面的な論調が支配的だということなんですね。
なぜ隣国は軍事力を強化したりあるいは核兵器を開発しているかを考えれば、やはり日米安保条約があり、これほどの大規模な在日米軍が空域を支配してまで自由に訓練をして巨大な軍事力を置いてきたわけです。そして、時として、ここから中東まで出撃して多くの人たちを殺してきてもいる。そういう、かなり強い、世界最大の軍事力の一部を日本が抱え込んでいたことが周辺国の軍拡をやっぱり引き寄せているという側面をやっぱり軽視すべきではないんですね。
ですから、私が言いたいのは、軍事力に軍事力を高めるという短絡的な対応をしても、軍拡競争になって緊張が永続的に続くだけです。ですから、本質に目を向ければ、自分たちもその軍縮に向かうと、だからあなた方も軍縮に向かおうという形のやっぱり働きかけをしなければいけない。憲法九条を持つ日本は、米中の間でそういった外交をきっちりと展開するということに最大限の力を割くべきであって、今のような、もう、ちょっと異様とも言えるような大軍拡に踏み込むというのは、むしろ私たちの安全を損なうというふうに私は考えています。
以上です。