伊波洋一の発言 (外交防衛委員会)
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○伊波洋一君 ハイサイ、参議院沖縄の風の伊波洋一です。
現在、戦争が続いておりますウクライナでは、ウクライナ自身が一方的に侵略されながら、自発的に侵略国であるロシアへの攻撃は行っていない。支援をしているNATOにしても、そのことを押しとどめるような形で、アメリカ自身も武器の供与においてロシアを攻撃するような武器は供与しないと、こういう状況があるわけです。
今回の安保三文書は、国家安全保障戦略、あるいは国家防衛戦略、防衛力整備計画がもう明らかになっておりますけれども、中国も含めて周辺諸国にミサイルというあいくちを突き付けているようなものと私は見ております。
一方、ウクライナでNATOやあるいはウクライナ自身がロシアに対して攻撃をしないということが前提とされる中で、我が国はこれまでの平和主義国家であり続けたわけですけれども、そういう中で、今回、向こう十年間、そのことに五年あるいは十年掛けて注力していく、私は国の在り方を完全に変えていくものになると思っております。
さらに、そういう攻撃をすることに何の経験もない中で、ミサイル先進国であるような中国、あるいは北朝鮮、あるいはロシアに対して、これだけのミサイルを五年間でそろえるという、それ十年後には超音速、音速の五倍ぐらいのミサイルまで備えるという、こう言っているわけです。そのために今回のいわゆる防衛装備基盤強化法もまたあるんだろうと思います。
つまり、これを自ら装備していくということですから、トマホークは買えますけれども、ほかは現状の装備を強化していく、あるいは随分変えたものにして、いずれにせよ千五百発ぐらい程度は全国に配備をしていくと。何かこう、ちょっと違うんじゃないかなと、このように思うんですね。
で、もう御承知のように、全国三百の自衛隊基地は、今回、強靱化、いわゆる持続、強化といいますか、戦争を具体的に戦える能力を備えるように最大の十五兆円がそこに使われます。
そういうことを考えますと、私たちの国のありようが随分変わっていく。今日ここで議論されている輸出の話もありますが、しかし、それ以上に私たちの国の見られ方が変わっていくだろうと、このように思います。
その上で、岸田総理も言いましたけれども、現実的シミュレーションで、抑止が破れたときまで想定をしていくと。その際に、いつも見慣れている米軍はいなくて、万が一、抑止が破れれば、我が国への侵攻を生起した、そういう場合には、我が国自身が責任を持って対処してこれを排除するということになっているわけです。
今回のこの四十三兆円の続きはつながっていくわけですね、これで止まるわけじゃなくて、十年間。さらに、その後はより続いていく。そして、そのときに私たちの国を守ってくれる国がどこにいるんだろうかとも思います。つまり、攻撃をしていくということを前提につくられようとしているもろもろのこの基盤整備、これについて、私は、なぜこのような安保三文書が成り立っているのかなと、とても疑問なんですね。
そういう意味で、この方向性といいますか、私たちの国は今産業的にもいろんな意味で弱体化しつつあります。そういう中で、このミサイルを、二千キロ飛ばすミサイルを、あるいは様々な装備を自ら生産をしていくことが本当に五か年で可能であろうかと思うんですね。それだけの能力があるんだろうかとか、でも、現実にはこういう計画ができ上がってしまっています。
この計画の妥当性といいますか、それについて、今日は御三名の参考人ですけれども、尾上参考人、そしてまた佐藤参考人には忌憚のない御意見をいただきたいなと思います。