植田和男の発言 (議院運営委員会)

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○参考人(植田和男君) ありがとうございます。
 私からは、こういうインフレ目標を決める際の背景にある考え方をちょっと御説明させていただければと思います。
 のり代というお話もありましたし、それはもちろん目標決定の際の大事な要素でありますけれども、結局、根本的なところとしましては、物価安定を目指したい、つまり、物価という、物価安定という経済にとってのインフラを構築するという目標を立てたいということですので、ごくごく単純に申し上げますと、物価安定というのはゼロ%インフレのことだと思います。つまり、物事、お金を測る物差しがすごい不安定になっていると経済活動が円滑に行えない、その意味ではここが安定していた方がいいという意味で、物価安定の普通の、本来の定義は零%インフレであると思います。ここからずれればずれるほど、その面でコストが発生するというふうに普通考えます。
 その一方で、別の要素といたしまして、物価指数の上方バイアスの話もありますが、より重要なものとして、先ほども出ましたのり代論があります。これは、おっしゃいましたように、インフレ率、インフレ目標が低い、中期的なインフレ率が余り低いとそれに対応した中期的な金利水準も低くなりまして、何かあったときに金利の下げ余地が少なくなる。ですから、そこをある程度確保するためにある程度ののり代があった方がいい。
 ただ、先ほどの物価安定の考え方からしますと、ゼロからずれればずれるほどコストが大きいということがありますので、たくさんのり代があればいいというものでもないわけです。そこのバランスを考えて、多くの国で大体二%くらいがいいのではないかというふうに決まっているというのが現状でございます。
 それを日本に当てはめて、きちんきちんと計算していったら、二なのか一・九なのか二・三なのかという議論はございますが、そこは余り厳密には最終的に決めることが必ずしもできないような点ですので、一応今のところ二%になっているという、そういう背景を御説明してみました。

発言情報

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発言者: 植田和男

speaker_id: 4023

日付: 2023-02-27

院: 参議院

会議名: 議院運営委員会