植田和男の発言 (議院運営委員会)
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○参考人(植田和男君) バブル経済が崩壊した後、御指摘のように、長期にわたり経済が低迷し、物価、賃金がなかなか上がってこない状況が続いたわけでございますけれども、これは先ほどの質疑にもございましたように、様々な不良債権問題、ITバブル崩壊、リーマン・ショックなど、ショック、ネガティブなショックが経済を襲ったということが一つ大きかったと思います。
また、こういう状況が続いた、物価、賃金がなかなか上がらないということが続いた結果としまして、人々の行動がそれを前提にする行動になってしまった。何かちょっと物価を上げた方がいいということが起こっても、ほかの人が追随してこないんではないかという考え、予想の下に自分もやめてしまうというような行動が定着したということが物価や賃金の伸び悩みにつながったと思っております。
ただ、それでも二〇一三年以降、量的・質的金融緩和の下で良い動きが見られておりまして、ベースアップが復活する等の結果、デフレという状態ではなくなったということかなと思います。
それでも、今申し上げましたデフレあるいはゼロインフレ辺りを前提にする人々の行動の物価や賃金を上がりにくくするという影響はまだ少し残っておりまして、二%の持続的な安定的なインフレ目標の実現にはもう少し時間が掛かるというふうに見てございます。